肌が乾燥している?冬の美容には旬の魚料理を取り入れよう!
魚とひと口に言っても種類が豊富でそれぞれ含まれる栄養素の量もバラバラです。大きく分けて、白身魚、青魚、赤身魚に分けてご紹介します。
鯛やヒラメなどに代表される白身魚の特徴は何といってもあっさりいただけること。脂質が少なく、タンパク質が多く含まれるため、離乳食ではじめて魚を与えるときにも白身魚を選びます。(たらは除く)
鯖やいわし、秋刀魚などに代表される青魚は「脂がのっている」ことが特徴です。特に青魚に多く含まれる脂質にはDHAやEPAといった神経の伝達機能や脳機能に関わる重要な脂質が含まれます。また、青魚の稚魚でもある、しらすや煮干しは丸ごと食べられるため、カルシウム補給にも役立ちます。
マグロでおなじみの赤身の魚は白身魚と比べると、鉄分や亜鉛などのミネラルを多く含みます。タンパク質はお肌や爪、筋肉など体の土台に欠かせない栄養素、そして鉄はお肌の血色をよくし、亜鉛は細胞の生まれ変わりを助けます。
このように魚の種類にもよりますが、身体を内側からケアできる栄養素が多いことが分かります。
冬にオススメしたい魚料理とは?
冬に旬を迎える魚の代表格にはブリやたらがあります。
ブリは青魚ですのでタンパク質はもちろんDHAやEPAも多く含みます。しかしこの脂質は、焼くと落ちてしまうため、一番良いのは鮮度の良いものをお刺身でいただくことですが、ブリしゃぶなど鍋物にして、スープもいただくと、良質な油も無駄なく摂ることができます。
タラは脂質が少なく味も淡泊なので様々な食材と相性が良いです。
野菜と一緒に鍋に加える他、抗酸化作用の高いリコピンを多く含むトマト缶を使用して煮込み料理にしても良いでしょう。
その他にもワカサギなどの小さな魚は丸ごと揚げると骨も食べることができ、カルシウムも摂れます。
1週間でどれぐらい食べるのは理想的?
魚を1日、または1週間でどのくらい食べなければならない、という決まりはありませんが、肉料理が続くとどうしても脂質が高くなりやすいため、交互にバランスよくメニューが組めると良いでしょう。
また、魚をさばくのがネックとなっている人には、鮮魚コーナーでは3枚おろしなど調理しやすい形態にするサービスもあるため活用すると良いでしょう。
この冬はぜひ栄養豊富で美味しい魚を使ったお料理で体のケアをしてみませんか。
(テキスト: 管理栄養士 磯村 優貴恵)