顔や身体の「老化」の原因と防ぐための食事のコツ
老化とひとことで言っても、それを実感する場所は様々ではないでしょうか。例えば、顔のしみやシワ、弾力に老化を感じる方もいれば、揚げ物を食べると胃がもたれるようになり、胃腸の機能に老化を感じる方、昔履いていたパンツやスカートでもヒップの位置が下がってきた、と身体の老化を感じる方などです。
老化の原因のひとつは「過剰に発生した活性酸素」です。活性酸素が体内で大量に発生すると、細胞を傷つけ、これが様々な老化へとつながっていきます。その原因は多々あり、例えば紫外線を浴びること、ストレスやたばこのほかに激しい運動をすることによっても発生します。
顔の老化と身体の老化は違うの?
顔は常に衣服から出ており、衣服で覆われている身体と比べると紫外線の影響を受けやすい状態です。「光老化」とも呼ばれることもありますが、紫外線によって活性酸素が過剰に発生したり、乾燥したりすることでしみやシワが出てきます。
また、女性は特にホルモン量の変化によっても体の老化を感じることがあります。女性ホルモンは柔らかくハリ・艶のある肌作りに関わっていますが、年齢とともに女性ホルモンの分泌量が減ることで若い頃とはお肌のハリに差が出てきます。これは顔だけでなく、全身のお肌のハリにも言えることです。
つまり、顔と身体の違いではなく、原因によって老化の感じ方が変わってくるのです。
老化を防ぐための食材選びのコツは?
老化の原因ともなる活性酸素を抑えるためには「抗酸化作用」のあるものを摂ることです。栄養素ではビタミンCやEには強い抗酸化力があります。
その他にはポリフェノール類です。ポリフェノールは赤ワインのほかにも黒豆やブルーベリー、小豆などにも多く含まれます。
黒豆や小豆などの豆類は甘味をつけて煮ることでヘルシーなおやつにもなりますし、ご飯に混ぜて炊くと噛みごたえもあるためにお顔回りの筋力低下予防にも役立ちます。
ブルーベリーはポリフェノールの一種である紫色の色素、アントシアニンが含まれており、冷凍やジャムがオススメです。
また、大豆に含まれる大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た働きをします。
老化の原因は食べ物だけでなく、生活習慣全般も関わってきます。栄養のバランスが取れた食事、質の良い睡眠、適度な運動を行うことで健康的な身体作りを始めましょう!
(テキスト: 管理栄養士 磯村 優貴恵)