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若い世代にも増加中?!「痛風」の原因と正しい予防ポイント

36,995view 2016/10/06 17:00 健康・ダイエット
若い世代にも増加中?!「痛風」の原因と正しい予防ポイント
痛風とは、ある日突然足の親指の付け根に激痛が走る症状のことです。発症するのは中年男性というイメージですが、最近は若い人にも増えているよう。なんと、成人男性の5人に1人は痛風予備軍という報告もあります。※1 20~30代から「痛風で足が痛い・・・」なんてカッコ悪い!では、痛風の原因と予防策を見ていきましょう。

■原因は?

痛風は通常尿と一緒に排泄されるはずの尿酸が体に溜まってしまうために起こります。尿酸は食べ物に含まれるプリン体から作られる老廃物のこと。血液検査で尿酸値が7.0mg/dl以上の場合は高尿酸血症です。原因は肥満、ストレス、食べすぎ・飲みすぎ。

特に痛風を引き起こす・悪化させる恐れのある食べ物はプリン体の多い食品です。レバー、白子、あん肝、鰯・鯵などの干物や海老などが挙げられます。お酒はビールにプリン体が多い印象ですが、アルコール自体に尿酸を排泄しにくくする作用があります。つまり、どんなお酒であれ、飲み過ぎれば痛風の原因となります。

■予防は?

適正体重の維持と十分な水分補給が大事です。尿酸は水に溶けやすいですが、汗からは排泄されないため、大汗かきの人・スポーツマンは尿酸を溜めないよう特に十分に水を飲みましょう。一般的に成人の1日の尿量は1~1.5ℓのため、尿酸をよく排泄させるには2ℓは飲む事がおすすめです。甘い缶コーヒーやジュースは糖分が多く体重を増やしやすいため、避けたいところ。

また、尿酸は尿の酸性度が高いと尿中に溶けにくくなります。つまり、尿をアルカリ化する食品が痛風に効く食べ物です。ひじき、わかめ、昆布、大豆製品、ほうれん草、ごぼう、さつまいも、グレープフルーツなどが挙げられます。例えばつまみは、レバー串よりねぎ間、白子ポン酢より焼き茄子のおろしポン酢がおすすめです。

■納豆は痛風を悪化させる?

納豆はプリン体が多いとよく言われますが、実はそうではありません。納豆のプリン体は113.9mg/100g。豚バラ肉が75.8mg/100gなので、同重量では確かに納豆の方が高プリン体食品です。

ただ、納豆は1パック50g。ということは、納豆1パックのプリン体は57mgなので決して摂りすぎとは言えません。適正体重を維持するためにもぜひ納豆を上手く活用してくださいね。

今回はおすすめのレシピを3つ紹介します。賢く美味しく痛風予防をしていきましょう!

(テキスト: 松原 郁実)

※1 『厚生労働省』「平成22年国民生活基礎調査の概況」http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa10/toukei.html

参考資料:
『日本痛風・核酸代謝学会』「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」http://minds.jcqhc.or.jp/n/med/4/med0052/G0000210/0001

この記事の作者

松原 郁実 さん
松原 郁実

管理栄養士・健康食育シニアマスター・きのこマイスター
高崎健康福祉大学健康福祉学部健康栄養学科を卒業。ヘルスケア系企業や総合健康保険組合でメタボ改善支援・健康教室の業務に携わり、栄養相談は3000名以上を実施。働き盛りのビジネスパーソンに向け、おいしく・賢く食べるコツを提案している。
現在は雑誌の健康コラム執筆、TVの栄養監修等を含め、大人の食育セミナー、イベントなど多方面で活動中。

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