楽天レシピ編集部や栄養士、料理専門家がお届け!食に関するマガジン

なぜ野菜は1日350gが必要?具体的にはどのくらいの野菜を食べればいい?

28,275view 2016/11/04 17:00 健康・ダイエット
なぜ野菜は1日350gが必要?具体的にはどのくらいの野菜を食べればいい?
「1日分の野菜は350g以上必要。」これは野菜ジュースのパッケージに表示されていることから、多くの方がご存知ですね。しかし具体的にはどのくらいか?実際に自分はどの程度食べているのか?を把握している人は少ないでしょう。また、これから迎える冬はサラダの摂取頻度が減ったり、野菜の価格が高騰したりと、野菜不足になりやすい時期です。

なぜ350gの野菜が必要か?

そもそもなぜ350gの野菜が必要なのでしょうか?それは厚生労働省から発表されている国民栄養調査(1995〜1997)のデータを元にした「栄養素摂取量と食品摂取量等との関連について」の分析結果にあります。※1

この中で、カルシウム、カリウム、ビタミンC、食物繊維の関係を検討し、各栄養素の目標量を分析した結果、野菜の必要量は350gが求められました。350gの内訳は緑黄色野菜が120g、その他の野菜が230gです。
※ここで言う野菜は、主な作用がエネルギー源となる果物・芋・豆類を除外します。

何をどれぐらい食べれば350gになる?

では、350gとは具体的にどのくらいでしょうか?目安は小鉢1皿で野菜が約70gです。つまり、1日5皿(70g×5=350g)食べていればクリアです。

野菜をたくさんに食べるコツは、①加熱してかさを小さくする、②汁物は具だくさんにする、③淡色野菜を何種類も揃えるより、種類が少なくても緑黄色野菜をとり入れる、④旬の野菜をとり入れることを挙げられます。こちらのコツを組み合わせ、例えば下記のような献立にできます。

<1日5皿以上の献立例>

朝:ご飯、メカブ入り納豆、きんぴらごぼう、小松菜と色々きのこのみそ汁
昼:あさりのオイルパスタ、エビとブロッコリーのサラダ、トマトのチーズグリル
夜:もち麦ご飯、牛肉とパプリカの甘辛炒め、ほうれん草の胡麻和え、白菜のうま煮、かき玉スープ

最初はカット野菜でも野菜生活をスタートしよう!

野菜の健康への影響はダイエット・便秘解消・疲労回復・生活習慣病予防・美肌・心の安定、挙げればキリがありません。特に健康に良いのは、抗酸化ビタミンが豊富な緑黄色野菜とファイトケミカルが豊富な香りの強い野菜です。旬の野菜は味も栄養価も一番良く、価格も安くなります。これからは白菜・大根・ほうれん草などですね。

一人暮らしまたは時短料理で済ませたいという方は、野菜を1皿付け足すことから始めてはいかがでしょうか。ドレッシングをかけてもいいからサラダを食べる、カット野菜を利用するなどまずはハードルを下げて摂取頻度を増やすことが大切です。

(テキスト: 松原 郁実)

※1 『厚生労働省』「健康日本21」http://www.kenkounippon21.gr.jp/kenkounippon21/about/kakuron/1_eiyou/shiryo.html

この記事の作者

松原 郁実 さん
松原 郁実

管理栄養士・健康食育シニアマスター・きのこマイスター
高崎健康福祉大学健康福祉学部健康栄養学科を卒業。ヘルスケア系企業や総合健康保険組合でメタボ改善支援・健康教室の業務に携わり、栄養相談は3000名以上を実施。働き盛りのビジネスパーソンに向け、おいしく・賢く食べるコツを提案している。
現在は雑誌の健康コラム執筆、TVの栄養監修等を含め、大人の食育セミナー、イベントなど多方面で活動中。

関連する記事

    デイリシャス配下共通/アクセスランキング上部のチームサイト枠      

健康・ダイエットのランキング

    デイリシャス配下共通      

ジャンル一覧

楽天レシピ プレミアムサービス開始!3日分献立でラクしよう
きのこは洗う?洗わない?適切な下処理と保存のポイント
【管理栄養士監修】脂肪燃焼スープダイエットの効果的な方法&おすすめレシピ
ほうれん草のゆで方・ゆで時間 あく抜きの必要性についても解説
大根の適切な保存方法(常温・冷蔵・冷凍)と長持ちさせるコツを解説
【下処理】なすのあく抜き・切り方 あく抜きは絶対必要?しないとどうなる?
プロが教える!ブロッコリーのゆで方・ゆで時間【完全版】


おすすめの特集

もっと見る