「食育の日」子どものための、家族みんなの「食育」とは
毎月19日は「食育の日」。食育の「育(いく)」と「19(いく)」の語呂合わせから19日が食育の日と内閣府によって定められています。
学校など色々なところで耳にする「食育」。食育とは、「健康的な生活を送るために食を通して知識、選択する力を学ぶ」ことです。子どもに向けてのことだと思いがちですが、食育は大人になっても続いていくものです。
食育はいつから始める?
食育は生まれた時から始まっています。「おっぱいがおいしい」「ママにくっついて飲むと安心」。まだ話せない赤ちゃんでも食事(授乳やミルク)の時間はあります。目を見ながら授乳する、話しかけてあげる、これが食育のスタートです。
離乳食が始まれば、1つ1つの食材の味、形を自分で確かめられるようになります。手づかみ食べも赤ちゃんにとっては勉強している最中なんです。さらに、スプーンやフォークを使って食べること、食事中は座ることなども学びます。その後、箸の使い方を覚えたり、「いただきます」や「ごちそうさま」と挨拶をしたり、好き嫌いが出てきたり・・・と食を通して様々な感情やマナー、食材について学んでいきます。
食育で大切なこと食育で大切なこと
子どものために家でできる食育、それは「笑顔で食卓を囲むこと」です。栄養があるから好き嫌いせずに食べなさい、もっと綺麗に食べなさいと注意することも時には必要ですが、人が生きていくために不可欠な食事は楽しみながらしてもらいたいものです。
そのためには、子どもに「食事の楽しさ」を教えてあげるようにしましょう。「今日の○○はおいしいね。」「これは○○が入っているんだよ。」特別な会話でなくて大丈夫です。家族みんなが笑顔で食べる、それがとても大切です。
食事作りのお手伝いをしてもらうこともオススメです。魚は元々どんな顔や姿をしているのか、野菜はどうやって切るのか、一緒に体験しながら学びましょう。野菜やお米がどのように作られているのかなどを調べてみるのも面白いですね。
食育と聞くと難しく思いますが、何か特別なことをしなくてはいけないわけではありません。普段の食事でできることをすれば良いのです。「ごはんの時間が楽しみ!」と思ってもらえるように。食べられることが幸せであることを忘れずに。
(テキスト:上野 知佐)