何歳から子供の料理にスパイスを使える?ナツメグやオレガノなど種類別に目安を解説
料理の香り付けや、味のアクセントとして使われるスパイス。
種類や量に気を付ければ、離乳食完了期(1歳6ヶ月)以降から使用できます。1~2歳代は味覚の形成時期で、いろいろな味を経験することで味覚が少しずつ発達していきます。ベースは薄味で素材の味を生かしながらも、少量のスパイスで味のバリエーションを増やすことは、子供の食経験を豊かにしてくれます。
はじめはどんなスパイスが使える?量はどのくらい?
1歳代ではカレー粉、こしょう、生姜などが使えるようになります。いずれも多量の使用は控え、炒め物や汁物などの風味付け程度にとどめます。
バジルやオレガノなどの香草、生のハーブ類は、下痢などの原因になることがあるため、与えられる時期は5歳以降が目安です。(※1)
また、コリアンダーやガラムマサラなどエスニック料理に使われることの多いスパイスは、刺激が強いだけでなく、独特の香りや味が子供にはあまり好まれません。スパイスを加えることでその料理が苦手になってしまうこともあるため、あえて食べさせる必要はないでしょう。
辛味のあるスパイスはいつからOK?
大人でも苦手な人はお腹を壊してしまう程刺激があるため、辛味のあるスパイスを子供の料理に使うときは十分に注意が必要です。具体的には、唐辛子やチリペッパー、からしやマスタードなど。これらを使うのは、子供の消化器官が完成すると言われる10歳頃からにしましょう。(※1)
インドやタイなど辛い料理を主食とする国でさえ、辛味のあるスパイスを使った料理を子供が食べ慣れるのは8~10歳頃だそう。それ程「辛味」は体への刺激が強いため、子供に与えはじめる際は少量からにし、体調の変化にも気を付けましょう。
にんにくなどの薬味はいつから?
料理に使うと風味が増し、食欲アップにもつながる薬味。にんにくや生姜は1歳代からOKですが、一度に食べる量は風味付け程度の少量にし、必ず加熱をしましょう。
うどんやそばのトッピングによくある「生のねぎ」は、においや辛みが強く子供には刺激的です。少量であれば1歳代から食べられますが、未就学児の間は多量に食べないよう気を付けます。
薬味の中でも特に注意が必要なのが、わさびです。わさびは強烈な辛みがあるため、消化器官が完成する10歳頃までは与えないようにしましょう。(※1)
スパイスは上手に活用すれば味のバリエーションが増え、子供の豊かな食経験につながります。早い時期に無理に与える必要はないため、子供の成長に合わせて取り入れていくようにしましょう。
(テキスト: 管理栄養士 板垣好恵)
(※1)的場一成(2016)『初めての幼児食 最新版』(株)ベネッセコーポレーション
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