歴史的に可能な?飛鳥鍋 レシピ・作り方
材料(2~3人分)
作り方
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1
鶏肉は一口大に切り、塩と酒(分量外)を振っておく。
大根はスライス(コツ参照)。 -
2
長ねぎは斜め切り。
きのこ類は石づきを取って、食べやすく切ったりほぐしたりする(しいたけは軸も薄切りして使っています) -
3
鍋に鶏がらスープと酒を入れて温める。煮立ったら鶏肉ときのこ・野菜類(ねぎの青い部分を除く)を入れる。
大根がかさばってはみ出しても大丈夫。煮ているうちにしんなりして水分が出ます。 - 4 灰汁が出たら取り、弱火にして蓋をして20分ほど煮込む。
- 5 味噌を溶かし入れ(鍋の汁を別容器に取って、味噌を溶かしてから鍋に入れるとスムーズ)、牛乳も加える。ねぎの青い部分も入れ、再び蓋をして弱火で5分ほど煮込む。塩で味を調えたら完成!
- 6 大根が柔らかくなっていて美味しいです♪
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7
【〆はリゾット風に】
ご飯とチーズを加えて、リゾット風に食べるのがお勧め。
「歴史的に可能なんて言いながら、チーズを使っていいの?」と思ったあなたは手順12参照。 -
8
【飛鳥鍋とは】
飛鳥地方(奈良県)の郷土料理。牛乳で煮込むのが最大の特徴です。一般的には鶏肉、白菜、人参、牛蒡などを具材として使います。 -
9
【飛鳥鍋の由来】
「飛鳥時代に唐から来た僧侶が、寒さをしのぐためにヤギの乳で鍋料理を作ったのが始まりとされる」ウィキより
僕も現地で「遣唐使の時代に唐の僧侶が作った」と聞きました。 -
10
【山羊】×室町時代に日本に伝来
【白菜】×明治時代に伝来
【人参】×室町時代に日本に伝来
【牛蒡】△縄文時代か平安時代に伝来。最初は薬で、一般的に食されるのは江戸時代以降 -
11
【椎茸、しめじだけ、えのきだけ】OK日本原産
【鶏】OK古墳時代には存在
【大根】OK弥生時代までに伝来
【味噌】OK飛鳥時代に伝来
【葱】OK古墳時代までに伝来 - 12 【チーズ】OK(としたい笑)飛鳥時代にはすでに蘇というチーズに似た(と思われる)乳製品が存在
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13
【YAMAT☆の考え】
飛鳥鍋は過去の文献に記載されているわけではないそうです。牛乳にしろ山羊の乳にしろ仏教の僧侶が食べるのは変な話ですし、この時代の日本に山羊はいませんでした。 - 14 「飛鳥時代に渡来系の人たち(善那など)によって乳製品が伝えられた」という史実を基に、近年(昭和か平成?)町おこしなどを目的に創作された鍋なのではないでしょうか。
きっかけ
大好きな奈良で食べた「飛鳥鍋」。でも「飛鳥時代から伝わる」と言いながら白菜が入っていたので、頭の中に最初の疑問符。それに肉食を禁ずる仏教の僧侶が作ったというのも不思議でした。 そんなわけで歴史的にあり得る組み合わせで飛鳥鍋を作ってみました。
おいしくなるコツ
ごちゃごちゃ言ってきましたが(汗)、ちゃんと美味しいです。 手順1。大根はピーラーやスライサーでなるべく薄くスライスするのがお勧め(面倒ですが頑張って!)。歴史的に正しくなくていいなら、一般的な飛鳥鍋と同様に白菜(明治期に伝来)を入れても。
- レシピID:1200006629
- 公開日:2013/03/19
関連情報
- カテゴリ
- その他の鍋
- 料理名
- 飛鳥鍋
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飛鳥時代から伝わるミルク鍋とのことですが、歴史好きには様々な疑問点が・・・
というわけで当時の日本にもあった食材で作ってみました。