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今注目の「腸内フローラ」とは何?食事で腸内環境を整えましょう

4,841view 2016/03/16 07:00 健康・ダイエット
今注目の「腸内フローラ」とは何?食事で腸内環境を整えましょう
最近よく耳にする腸内フローラという言葉。腸内フローラの良し悪しが、美容や健康に関係すると言われ、注目を集めています。

意外と重要な腸内細菌

私たちの腸内には、100兆個以上の腸内細菌が生息しています。この腸内細菌は、種類も多種多様に及ぶことから、腸の中で広がっている様子が花畑(フローラ)に例えられ、「腸内フローラ」というように呼ばれているのです。腸内細菌の種類は、食事や生活習慣、年齢などによって異なるため、腸内フローラも人それぞれ違います。また、様々な要因によって日々変化しています。

これらの腸内細菌は、その役割によって「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3グループに分けることができます。これらの菌は、互いに密接な関係を持ち、複雑にバランスをとっています。しかし、生活習慣や食習慣の乱れ、ストレス等によって、悪玉菌が優位になり、便秘や肌荒れ、免疫力の低下が起きてしまうのです。

善玉菌を増やし、腸内環境を整える2つの方法

では、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えるためには、どのような食事をとればよいのでしょうか。

腸内の善玉菌の割合を増やす方法には、大きく分けて二通りあります。
まず一つめは、ヨーグルトや味噌、納豆、キムチなど、ビフィズス菌や乳酸菌を含む食品を直接摂取することです。これらは毎日続けて摂ると良いと言われています。

もう一つは、腸内細菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖を摂ることです。これらの成分は、腸内で善玉菌の栄養源となり、より善玉菌を増やすことができるのです。食物繊維は、野菜や果物、豆類、海藻類、きのこ類などに、オリゴ糖は、たまねぎやごぼう等に多く含まれています。市販のオリゴ糖製品を利用するのも良いですね。また、食物繊維には、腸を刺激して蠕動運動を促し、腸内に溜まった不要な老廃物を対外へ排出する働きもあります。

和食で腸内環境もバッチリ!

毎日の食事で腸内環境を整えるためには、日本で昔からよく食べられてきた発酵食品や野菜・豆類などの食物繊維がたっぷり摂れる食事内容を意識すると良いでしょう。例えば、野菜や海藻のたっぷり入った味噌汁や納豆を毎朝の習慣にするというのはどうでしょうか? ヨーグルトを毎朝召し上がるというかたも多いかもしれませんね。

この春は、自分に合った方法で腸内環境を整え、身体の中から綺麗を目指しましょう!

(テキスト:尾上雅子)

参考資料:『厚生労働省』「腸内細菌と健康」https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-05-003.html

この記事の作者

尾上 雅子 さん
尾上 雅子

管理栄養士
武庫川女子大学生活環境学部食物栄養学科卒業。
食品メーカーにて、品質管理・商品企画・販促・広報などの業務に携わる。
現在は、企業やクリニックでの生活習慣病予防・重症化予防のための保健指導や、食品関連企業の販促・広報支援などを中心に活動している。

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