大根の適切な保存方法(常温・冷蔵・冷凍)と長持ちさせるコツを解説
古くから日本で親しまれており、食卓に登場することが多い定番野菜の大根。
葉に近い部分は辛みが少なくサラダ等に向いており、中央部分はおでんのような煮物におすすめです。また、葉にも栄養が多くあります。
さらに、根には消化を促進する消化酵素「ジアスターゼ」があり、これは胃腸の動きを活発にさせるため、胃もたれや二日酔いのときに積極的に摂るとよいでしょう。
そんな大根ですが、まるごと1本購入したものの、最後まで美味しく食べきるにはどう保存したらよいのかと頭を悩ませる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、大根の適切な保存方法を常温・冷蔵・冷凍それぞれについて解説します。長持ちさせるコツを知ることで、大根をより美味しい状態で保存することができますよ。
丸ごと1本の保存は常温可、カットしたら冷蔵or冷凍
丸ごと1本であれば、涼しい時季の秋や冬は常温で保存できますが、カットしたものは冷蔵または冷凍保存が必須となります。
大根の葉は切り落とす
葉元ギリギリのところに包丁を入れて、乾燥を防ぐために濡れたキッチンペーパーに包んでからラップをすると良いでしょう。
また、葉を塩もみまたは塩ゆでして水気をしっかり絞り、ざく切りやみじん切りなど好みのサイズに切ってから保存袋などに入れて冷凍保存をするのもおすすめです。料理にそのまますぐに使うことができます。
このようなときは2~3日以内に使い切ると良いでしょう。
特に塩もみの場合、徐々に水分が出て雑菌が繁殖しやすくなると考えられます。
いずれの保存方法の場合にも、加熱調理での使用または再加熱をしてから食べるようにしましょう。
土付き大根は土(畑)の中に埋める
※スーパーで売られている洗った大根はこの方法では保存できません。
まず、大根の葉を切り落とします。
畑に20~30cmほどの深さに穴を掘り、斜めに寝かせて土をかけておきます。
これで、2~3カ月ほど保存できるでしょう。
常温は約2週間 丸ごと1本を新聞紙にくるんで
丸ごと1本の場合でも、夏などの暑い時季であれば冷蔵庫で保存することをおすすめします。
冷蔵の保存期間は大根の状態による
丸ごと1本の場合
冷蔵庫のスペースに余裕がない場合は、カットしてから保存します。
大きめカットor皮をむいて小さく切った場合
■大きめのカットの場合
半分や1/3などの大きめにカットされた使いかけの大根は、カットした断面が乾燥しないように、ラップでしっかりと包んで保存しましょう。これにより、水分が保たれ、新鮮な状態を維持できます。
この状態では、1週間程度日持ちするでしょう。
■皮をむき、小さめに切った場合
いちょう切りなどで皮をむいて小さく食べやすい大きさにカットした大根は、なるべく早く2~3日くらいで使い切った方が良いでしょう。 それ以上長持ちさせたいときは冷凍して、1カ月目安に使います。カット野菜は徐々に栄養価が低下するため、できるだけ早めに使い切ることをおすすめします。また、使用するときは、加熱すると安心して食べることができます。
刺身のつまや大根サラダなどの千切りは、カット後にラップでしっかりと包みます。乾燥を防ぐために、空気をしっかりと抜きましょう。
また、すぐに使用する場合にはボウルや密閉容器に水を張り、その中に大根を入れて冷蔵庫へ入れておきましょう。
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おでん用などで下ゆでした大根の場合は、ゆで汁と一緒に保存容器に入れて保存します。
保存する際にはしっかりと冷ましてから保存することが大切です。熱いまま容器の蓋をしたり、ラップにくるんだりすると、容器内で蒸気が発生し、カビや細菌が繁殖しやすくなるので注意しましょう。
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冷凍は約1か月 長期保存や大根おろしにおすすめ
大根は保存袋に入れ、できるだけ平らにしてから空気を抜いて密閉します。
解凍時は金属製のトレーを敷くと、大根の温度が早く温度が下がり時短になります。
下ゆでした大根の場合は、冷蔵時同様、しっかりと冷ましてから保存します。
空気をなるべく抜いて密封することで、冷凍焼けを防ぎ、質を保つことができます。
大根は臭い移りがしやすいため、保存袋や保存容器の中に他の食材を入れないようにしましょう。
大根おろしの冷凍保存方法
(2)小分けにした大根おろしをラップでしっかり包む。
(3)保存袋や保存容器に入れる。
大根おろしは水分が多いため、解凍時に水分が出やすくなります。余分な水分は軽く絞ってからラップに包みましょう。
また、平らに包んで均一に凍りやすくすることもポイントです。
調理で使用するときは、食中毒防止のため、中心部の温度が75℃で1分以上の再加熱をしましょう。
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