子どもの食中毒を防ごう!傷みにくいお弁当作りのコツ
お弁当は食中毒を起こしやすい?
食中毒とは、食中毒の原因菌が付着した食べ物を食べることによって、下痢や発熱、激しい腹痛などを起こす病気です。多くの食中毒の原因である細菌は、暖かくて湿気の多いところで繁殖しやすい性質があります。お弁当は、作ってから食べるまでの長い時間「常温で湿気と一緒に密封されている」ため細菌が増えやすく、食中毒を引き起こしやすいのです。
食中毒を防ぐ!お弁当作りのポイント
・弁当箱
弁当箱はしっかりと殺菌してから使いましょう。熱湯をかけて煮沸消毒したり、市販のアルコールスプレーを使うのも良いですね。殺菌作用のあるお酢でお弁当箱の中をふくのもおすすめです。
・おかず作り
食材には素手で直接触れないように注意します。おにぎりはラップで握り、のりは巻いてしまうと傷みやすいため食べる直前に巻きましょう。
肉や魚はしっかりと加熱し、必ず中まで火を通します。卵焼き・ゆで卵などの卵料理も、半熟の部分がないよう注意しましょう。生野菜は水気が多いため使用は控え、彩りでミニトマトを使う場合は、細菌が繁殖しやすいヘタは取り除きます。
・弁当箱に詰める
熱い状態でおかずを詰めると、蒸気によって水分が出て傷みやいため、十分冷ましてから詰めましょう。白米は、お皿に平らに広げると短時間で冷ませます。
おかず同士は弁当箱内で接しないように、アルミホイルやおかずカップなどで仕切りましょう。ひとつのおかずが傷んだ時に、隣のおかずに細菌が移ることを防ぎます。
子どもに教えてあげたいポイントは?
学校などでお弁当を保管する時は、直射日光の当たらない涼しい場所に保管します。食べる前には手洗いをしっかりと!ハンドソープや石鹸をよく泡立てて、指先や爪も念入りに洗いましょう。食中毒の原因菌は手や指にも付着しているため、どんなによく手を洗ったとしても、手で直接食べ物をさわるのはNG。清潔な箸やフォークを使って食べるのが安心です。
食中毒を防ぐ!おすすめレシピ
お弁当には、お酢・大葉・梅干し・しょうがなど「殺菌作用」のある食材を活用するのがおすすめです。白米は、炊く時にお酢を入れたり(2合で大さじ1程度)、刻んだ梅干しで混ぜご飯に。
煮物は、煮汁にお酢やすりおろしたしょうがを加えると殺菌&味のアクセントにもなります。大葉はさっぱりとした風味が肉のおかずと相性が良いため、ハンバーグや肉巻き、春巻きの具材におすすめです。茹でたオクラやれんこんを梅干しとしょうゆで和え物にしても良いですね。
(テキスト: 管理栄養士 板垣 好恵)