脱水症から赤ちゃんを守る!水分補給の大切さを知ろう。
赤ちゃんは大人より脱水症になりやすい!
赤ちゃんは特に注意が必要です。大人よりも体内の水分率が高いこと。体温が高く汗をかきやすいこと。おしっこの濃さなどで体の水分を一定に保てないこと。自分で水分補給をするのが難しいことなどが理由にあります。ママが意識して水分補給をさせてあげることが重要です。普段からおしっこの回数、母乳やミルク、水分を飲む量や回数をチェックしておきましょう。回数や飲む量が減っている時には注意してみてください。
脱水症は「水」の不足ではなかった!
飲むものは基本的には「水」です。特に脱水状態でなく、普段飲むのであれば常温の水が良いです。ですが、脱水状態の時には注意が必要です。体の中の水分は水だけではありません。ナトリウム、カリウムなどのミネラル成分も含まれています。「脱水=水の不足」ではなく、ミネラルも不足している状態です。この時に水だけを補給すると体内のナトリウム濃度が薄まり、けいれんなどを起こすこともあります。そのため脱水の症状がある時にはイオン飲料などを利用すると良いでしょう。ただし、イオン飲料には糖分が多く含まれているものも多いので、飲みすぎに注意しましょう。
水分補給はタイミングが重要
水分補給をして欲しいタイミングは、外出後、汗をかいた後、気温の高い場所にいる時、お風呂の後などです。夏の暑い時期は1度にまとめて飲むよりも定期的にこまめに少しずつ飲むことをおすすめします。赤ちゃんの場合も同様です。特に寝起きは汗をかいていますので、起きたら水分補給をさせてあげましょう。
ママも水分補給をしっかりと
赤ちゃんだけでなくママにも水分補給は重要です。妊娠中でつわりのある方は、嘔吐すると体から大切なミネラルや水分が失われてしまいます。これも脱水状態です。また、喉が渇く時は「お腹の赤ちゃんが水分を欲しがっているサイン」だと思ってくださいね。
産後、特に母乳育児の方はより水分が必要になります。母乳は約88%が水分です。多くの水分が母乳として赤ちゃんに取られてしまいますので、喉が乾いてからではなく1時間に1回など定期的に飲むようにしましょう。最低でも1日に2L、母乳の方はその倍くらい飲んでも良いくらいですよ。
こまめな水分補給で脱水症から赤ちゃんもママも守りましょう!
(テキスト: 上野 知佐)