子どもが大好きな甘いお菓子はいつからOK?
人が生まれてから最初に出会う味覚が母乳やミルクの味である「甘味」です。人は「甘味は安全」と生理的に判断しているんです。そのため、甘い食べ物は子どもに好まれやすいのです。
ですが、チョコやアイス、ジュースにあめなどの甘いお菓子に含まれる砂糖や甘味料の摂りすぎによって「虫歯」「肥満」「低血糖」などが起こる可能性もあります。子どものためにも甘いお菓子の食べ過ぎには注意したいですよね。
いつから甘い物を食べさせていい?
では、甘いお菓子はいつから食べても良いのでしょうか?「いつからOK」という明確な基準は定められていませんが、1歳以降で良いのではと言われています。1歳を過ぎると大人のごはんに近い状態のものを食べられるようになります。また、3回の食事がしっかりと摂れるようになってくる時期もあります。運動量も増えて体の成長に必要なエネルギーが増えるので、おやつが必要となってきます。
おやつ=甘いものというイメージが強いかもしれませんが、おやつは子どもにとって食事で足りなかったエネルギーを補給する「補食」の役割なので甘いものである必要はありません。もしお菓子を与える場合には、手作りするかベビー用のものを用意しましょう。2歳頃まではベビー用のお菓子がおすすめです。
「甘さ控えめ」に心がけましょう
甘いものに慣れてしまうとだんだんとより甘さを求めるようになってしまいます。小さいうちはまだ内臓機能も未成熟なので、大人と同じものでは負担がかかります。大人と同じものをあげるのはなるべく控えたいですが、もしあげる場合には丸々1個ではなく、ママと分けるようにするなど糖分だけでなく塩分や脂肪分、添加物の摂りすぎにも注意してください。子どもは大人よりも甘味を感じやすいので、「大人が甘くておいしい」と感じるものは、「子どもには甘すぎる」と思ってくださいね。
市販のお菓子を選ぶ時にはママが食べて甘さを確認してからあげるようにしましょう。また、成分表示の原材料は使用重量順に書かれているので、砂糖が一番先に書かれているものは甘味が強いものが多いです。市販のお菓子も全くダメではありませんが、絶対必要なものでもありませんので控えめにした方が良いですね。
甘いものはいつからどのくらいの量ならOKと決められているわけではありませんが、できればさつまいもや果物などの自然な甘みのものがおすすめです。
(テキスト:上野 知佐)