北欧フィンランドの冬のごちそうで体も心もほっこり♪
そんな冬を乗り越えるために、フィンランドの郷土料理は生まれました。何百年もの北欧の知恵が詰まっていて、冬でも手に入る乾物や栄養たっぷりの根野菜を利用しています。凍った湖や海に穴を開けて釣った旬の魚も大活用。
体を温めるグツグツ煮込んだスープやオーブン料理も特徴的です。サーモンのクリームスープが有名で、乾燥えんどう豆で作ったスープやお肉がとろ~り柔らかくなるまでオーブンで煮込んだシチューも愛されています。
スウェーデンとロシアの影響も
フィンランドはスウェーデンとの歴史が長く、食文化にも多くの共通点があります。スウェーデン料理として知られているじゃがいもとアンチョビのグラタンのような「ヤンソンさんの誘惑」はフィンランドでも食べられています。ロシアからはブリヌイの文化が広まってきて、たっぷりのバターで焼いたそば粉のパンケーキに新鮮ないくらを贅沢に乗せていただきます。
フィンランドには2つの公用語があると知っていましたか?フィンランド語の他、実はスウェーデン語も公用語です。国民詩人ルーネベリによる国歌も元々スウェーデン語でした!スウェーデン系フィンランド人であったルーネベリは甘い物が大好きで、妻が彼のために作ったタルトは1~2月に販売されている冬ならでのお菓子となっています。
待ち遠しい春の祭り「ラスキアイネン」
2月中旬頃には「ラスキアイネン(laskiainen)」という、春の訪れを待つお祭りがあり、脂がのった豚肉が入っている豆のスープやバター等をたっぷり使った栄養価の高い料理で、その年の豊作を祈ります。フィンランド流のオーブンで焼いたしっとりとしたパンケーキやカルダモンが香る甘いパンにホイップクリームとジャムやマジパンを挟んだセムラは子供にも大人にも大人気の伝統料理です。
時期も背景も少し日本の節分に似ていると思いませんか?地理的には遠いフィンランドですが、意外と馴染みやすいところも多く、身近に感じますよね。今年の冬はフィンランド料理でごちそうしてみませんか?
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