気をつけて!家庭で起こる夏の食中毒を防ぐために取るべき方法
「三原則」を守れば、夏でも安全!
食中毒予防の三原則は、食中毒の原因を「つけない」「増やさない」「やっつける」ということです。
まず「つけない」ために、調理の前には指輪などのアクセサリーを外して必ず石鹸で手洗いをしましょう。手を怪我しているときは、使い捨ての手袋をはめましょう。そして、調理中に髪の毛や顔を触ったり、鼻をかんだり、トイレに行った後も必ず再度手洗いをし、清潔なタオルやペーパータオルで手を拭きましょう。もちろん、食事の前にも手を洗うようにしましょう!
まな板や包丁は、肉、魚、野菜用と分けると安全です。それが難しい場合は、加熱しないで調理するサラダや和え物などを先に作り、最後に肉や魚の調理をするというように、順番を変えると良いでしょう。
「温度」に注意
「増やさない」ためには、温度管理が重要です。室温では細菌が増殖しやすいため、購入した食品は必ず冷蔵庫や冷凍庫で保存しましょう。この時に冷蔵庫の中がいっぱいだと、冷気がすみずみまで行きわたらないので注意。また、冷凍食品を解凍するときは、室温ではなく冷蔵庫で解凍してください。加熱調理後の食品はすぐに食べるか、粗熱をとって冷蔵庫で保存しましょう。長時間室温においておくと、雑菌が増殖してしまいます!
「やっつける」というのは、細菌を死滅させるということです。細菌やウイルスの多くは、加熱することによって死滅します。中心部を75度で1分間加熱するようにしましょう。使用したまな板や包丁はよく洗い、熱湯をかけて消毒します。ふきんも熱湯消毒をしてよく乾かすことが重要です。
危険性が潜む「お弁当」
最後にお弁当を作るときの注意点。お弁当を作るときも、必ず石鹸で手洗いをしてから調理します。おかずの汁気はよく切ってから弁当箱に詰めましょう。また、ごはんとおかずはよく冷ましてからふたをしましょう。保冷剤と一緒に持ち歩き、涼しいところに保管すると安全です。
(テキスト: 桑原 典子)