離乳食でも大活躍!「だし」の使い方を知りましょう
和食の基本でもあるだしは離乳食でも活用できます!離乳食初期から使用できる優れものです。和風だしには、昆布、かつお、煮干しなどがありますが、離乳食の場合はまずはアレルギーの心配が少ない昆布から使用します。魚に慣れてきた中期頃からかつお、えぐみのある煮干しは後期以降にと使い分けるのがおすすめです。
初期から使用できると言っても、離乳食開始直後から使う必要はありません。最初はだしを使わず食材本来の味を知ってもらうようにしましょう。また、玉ねぎ、にんじん、キャベツなど食べられる野菜を煮たスープも洋風だしとして使えますよ。
「だし」はどうして必要?
前述した通り、離乳食は食材本来の味を知ってもらうことが大切なので、調味料などは使わずに食材の味を活かすのが基本です。ですが、赤ちゃんも食の好みやその時の気分で食べてくれないこともあります。そんな時にだしを使うと余分な塩分や調味料を使わずに「うま味」を感じる食事になり、食べてくれなかった食材を食べられるようになることもあります。
だしを使用するのは良いのですが、1点注意があります。それは、市販の粉末だしを避けることです。市販の粉末だしには、昆布やかつお以外の魚や塩分が含まれていることがあります。アレルギーの原因になったり、塩分の取り過ぎになることもあります。手作りは厳しい・・・という場合にはベビー用の市販だしを活用しましょう。
基本の「だし」の取り方
では、実際にだしを作る時の手順を紹介します。
■昆布だし
材料: 昆布10g・水1ℓ
①昆布の表面をかたく絞ったぬれ布巾で軽く拭く。
②鍋に水と昆布を入れて30分~1時間浸す。
③中火にかけ、沸騰直前で昆布を取り出す。
■昆布・かつおだし(1番だし)
材料: 昆布10g・かつお節20g・水1ℓ
①昆布の表面をかたく絞ったぬれ布巾で軽く拭く。
②鍋に水と昆布を入れて30分から1時間浸す。
③中火にかけ、沸騰直前で昆布を取り出す。
④かつお節を入れて沸騰したらすぐに火を止める。
⑤アクを取り、30秒程置いてからキッチンペーパーなどで濾す。
多めに作った場合、製氷皿に入れて凍らせれば必要量を解凍して使用できるので便利ですよ。
だしを取る=面倒と思いがちですが、味覚が敏感な赤ちゃんのためにもおいしいだしを使って離乳食を一緒に楽しみましょう。
(テキスト: 管理栄養士 上野 知佐)