離乳食、野菜は何から食べさせる?気を付けるポイントは?
離乳食を開始し、おかゆに慣れてきたら次の食材である「野菜」を加えていきます。(※1)初めはドロドロとしたポタージュ状に調理してあげましょう。
離乳食で野菜を使用する時には注意して欲しいポイントがあります。1つ目は、新鮮な食材を選ぶことです。離乳食はほとんど味付けをしません。それは野菜本来の味、おいしさを知ってもらうことも離乳食の目的の1つだからです。そのため、古くなったものよりも新鮮なもの、旬のものを取り入れることがオススメです。
2つ目は、農薬についてです。現在日本で販売されている野菜の多くは農薬を使用しています。よく洗う、下茹でする、葉物は内側を使う、皮を厚めに剥くなどひと手間をかけるようにしましょう。
野菜の種類、何から始める?
野菜を始めようと思っても、どんな野菜からあげるのが良いのか悩みますよね。赤ちゃんは母乳やミルクの味である「甘味」を好みます。そのため、甘味の強い野菜から始めると赤ちゃんも受け入れやすくなりますよ。
例えば、にんじんやかぼちゃ、さつまいもなどがあります。これらは調理も簡単なので野菜を始める第一歩にはオススメです。甘味のある野菜に慣れたら、かぶ、大根、ブロッコリーなどアクの強くないものを始めていきましょう。ほうれん草も初期によく使用されますが、アクがある野菜なので下処理を十分にしてからあげるようにしましょう。
時期別おすすめメニュー
おすすめの野菜メニューを時期別にご紹介します。
初期はドロドロとした形状にした方がよいので、じゃがいもと好きな野菜、野菜から取ったスープや粉ミルクを溶いたものを混ぜたポタージュがオススメです。
中期は喉越しがよくなるように豆腐と野菜を和えた白和えも良いでしょう。
※大豆はアレルギーが起こることもありますので、事前に確認の上、使用してください。
後期は手づかみで食べたくなる子も多い時期なので、野菜とご飯を混ぜて焼いたおやきにすると食べやすくなります。
完了期はアクの強いものも使用できるのでなるべく多くの種類の野菜を入れて、食べやすくなるようにとろみを付けたあんかけ丼にするのもオススメです。
野菜は好みがはっきりと分かれる食材です。一度食べなくても調理方法や形状を変えたり、少し間を空けてみると食べてくれることもあるので、色々と試しながら進めていきましょう。
(テキスト: 管理栄養士 上野 知佐)
(※1)『厚生労働省』 「授乳・離乳の支援ガイド 離乳編」
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/dl/s0314-17c.pdf (2017.4.4アクセス)