柿に含まれる栄養素には何がある?干し柿の栄養との差って?おすすめレシピもご紹介
日本の秋を代表する果実のひとつ、柿。甘くてジューシーな柿には、どんな栄養素があるのでしょうか?
柿は生のものと干し柿、どちらも身近な存在ですが、両者にはどんな違いがあるかご存じですか?
この記事では、柿の栄養素の働き、メリット、さらに生の柿と干し柿の比較などを解説します。さらに柿の栄養素を活かすおすすめの食べ合わせ、簡単でおいしいレシピもご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね!
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柿に含まれる栄養
【柿の主な栄養素】
・ビタミンC:70mg
・β-カロテン:160μg
・カリウム:170mg
・エネルギー:63kcal
・糖質:14.3g
・食物繊維:1.6g
※100gあたりの値です。
柿に豊富なビタミンCやβ-カロテンは、「抗酸化ビタミン」の仲間です。活性酸素の働きを抑える作用があり、老化対策や免疫力維持に役立ちますよ。
カリウムは人の体に必要なミネラルで、塩分の摂り過ぎを調整する役割を持ちます。食物繊維は消化吸収されずに大腸まで送られ、便秘対策・血糖値上昇の抑制をしてくれたり、血中コレステロール値を低下させてくれたりなど健康にいい働きが期待できます。
【柿の渋味成分】
上記のほかに柿には、渋味成分のタンニンが含まれています。タンニンはアルコールを分解するため、二日酔い対策におすすめです。
干し柿に含まれる栄養との差
【干し柿の主な栄養素】
・ビタミンC:2mg
・β-カロテン:370μg
・カリウム:670mg
・エネルギー:274kcal
・糖質:57.3g
・食物繊維:14.0g
※100gあたりの値です。
ビタミンCは生の柿のほうが圧倒的に多いため、ビタミンC補給したい場合は生の柿を摂りましょう。一方で干し柿には、生の柿よりも多くのβ-カロテン、カリウムが含まれます。
ちなみに干し柿はエネルギーと糖質が生の柿の4倍以上なので、食べ過ぎには注意しましょう。
干し柿は水分量が少なく日持ちしますし、持ち歩きにも便利。上手に取り入れて見てくださいね。
おすすめの食べ合わせ
●ビタミンEの多いナッツと一緒に摂る
ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、3つはまとめて「ビタミンACE(エース)」と呼ばれています。3つの相乗効果で、抗酸化作用と血流促進が期待できる特徴があります。
柿はビタミンACEを含みますが、ビタミンEの量はあまり多くありません。ナッツ類を一緒に摂ると、ビタミンEを補えますよ。
●脂質と組み合わせて摂る
柿のβ-カロテンは脂溶性ビタミンのため、脂質と合わせて摂ると、吸収がスムーズです。
例えば、柿をカプレーゼ風にして、チーズ、オリーブオイルと一緒に摂る食べ方がおすすめですよ。
柿をおいしくいただくおすすめレシピ5選
柿はそのまま食べてもおいしいですが、主食、主菜、副菜まで。いろいろな料理に使えます。
【おすすめレシピ5選】
① 柿と生ハムとクリームチーズのタルティーヌ
② 鶏肉と柿とさつまいものめんつゆバター炒め
③ 柿とサーモンのマリネサラダ
④ 柿とモッツァレラチーズのカプレーゼ風
⑤ 柿のパウンドケーキ
チーズやバターとの組み合わは、相性がよく栄養面でのメリットも得られます。鶏肉、サーモンと合わせれば、おしゃれでおいしい炒めものやマリネが作れますよ。
手軽に作れるカプレーゼ風や、パウンドケーキもいいですね。それぞれ詳しく見てみましょう。
【主食】柿と生ハムとクリームチーズのタルティーヌ
パンは、ぜひカンパーニュを使ってみてください。素朴な味が、柿、生ハム、クリームチーズの味を引き立てます。ブラックペッパーやセルフィーユを飾ると、よりおいしくおしゃれな仕上がりです。
セルフィーユがないときは、ディルやミントなど、お好みのハーブで代用しましょう。
【主菜】秋の味覚!鶏肉と柿とさつまいものめんつゆバター炒め
ところで柿を炒めたことはありますか?柿は炒めものにしても、おいしくいただけますよ。ただし、渋柿は加熱で渋味が戻ることがあるので、必ず甘柿を使用してくださいね。
さつまいもは先に電子レンジで加熱しておくと、ほくほくになります。鶏もも肉は皮面から焼くと、こんがり焼きあがりますよ。さつまいもと柿は最後に加えてさっと炒めるのが、おいしく作るコツです。
【副菜】新鮮な味わい!柿とサーモンのマリネサラダ
作り方は、カットした柿、スモークサーモンと調味料を和えるだけ。とっても簡単です。通常の酢ではなく、白ワインビネガーやレモン汁を使うので、本格的な味わいにできますよ。アレンジとしてトッピングに、砕いたナッツ類をのせてもいいですね。
【副菜】柿とモッツァレラチーズのカプレーゼ風
栄養面では、モッツァレラチーズの脂質が柿の栄養素の吸収に貢献します。
作り方は至ってシンプル。皿に、スライスした柿とモッツァレラチーズを交互に並べます。あとは、オリーブオイル、塩こしょうをかけるだけでできあがりです。
仕上げにお好みでハーブをあしらうと、さらに見栄えよくなります。
【副菜】熟した柿で自然な甘さ!柿のパウンドケーキ
このレシピでは、ぶどうの種から作られるグレープシードオイルを使います。味や香りが控えめで、素材の味を邪魔しないため、お菓子作りに便利ですよ。
グレープシードオイルがないときは、同じく香りの少ない太白ごま油で代用するといいでしょう。
食べ合わせを意識して栄養を摂取しよう!
柿(甘柿)は加熱してもおいしいです。肉と炒めものにしたり、グリルにしたりしてもいいですね。柿はオレンジ色がきれいなので、タルティーヌやマリネ、カプレーゼ風にすると、とってもおしゃれな一皿が作れます。普段の食事にはもちろん、おもてなしの機会にもぜひ、作ってみてくださいね。
【参考文献】
・文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
・カキ(柿)|とれたて大百科|食や農を学ぶ|JAグループ
https://life.ja-group.jp/food/shun/detail?id=71
・抗酸化ビタミン | e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-008.html
・学校給食用「県産食材」|沖縄県農林水産部流通・加工推進課
https://www.pref.okinawa.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/010/839/kennsannshokuzai10.pdf
・緑黄色野菜 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-037.html
・抗酸化物質 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-009.html
(参照:2024/07/31)
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