《齋藤菜々子の体調を整える薬膳献立②》梅雨のだるさや食欲減退の解消に役立つレシピ
私は普段「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、スーパーで手に入る材料のみを使って、家庭ですぐに作れる薬膳のレシピをご提案しています。
梅雨の時季は、湿度や気温が上がり体がぐったりしやすいときです。食欲も落ちがちなこの季節こそ、体を整える食材選びが大切です。
この記事では薬膳のプチ知識と、考案した薬膳献立のおすすめポイントをご紹介します。
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知っておきたい薬膳の基礎知識!身近な食材で梅雨のだるさを解決
本来薬膳の定義は「中医学(中国の伝統医学)の考えにのっとって、季節、体質、体調に合わせて食材選びをした料理」を指します。生薬が入っていることもマストではありません。
実は私たちはすでに、無意識的に薬膳ができていることもあります。例えば寒い日にはねぎを鍋に入れて熱々で食べたり、体力をつけたくてお肉を摂ったり。このような目的のある食材選びがされた食事を「薬膳」というのです。
これから迎える梅雨もじめじめとした湿気によって、食欲不振や体のだるさなど不調を感じる方が多い季節です。薬膳の考え方をもとに普段の食事を整え、梅雨の不調が起きない体づくりを目指しませんか?
梅雨の倦怠感・食欲減退にアプローチする3日間の薬膳献立
そんな梅雨時の体を整えるための、身近な食材で作る薬膳献立を3日分考案しました。
いずれも落ちやすい食欲を増進させてくれるメニューから構成されており、さっぱり食べやすく油も控えめなヘルシー献立です。
レシピはすべて楽天レシピ プレミアムサービスにて公開中ですので、よければぜひご覧ください。
1日目:豚しゃぶともやしのフライパン蒸し&納豆レタスサラダ
副菜は、レタスと納豆を使った混ぜるだけの簡単な一品。納豆の食べ方がマンネリ化している方にもおすすめですよ。
メインに使う緑豆もやしは利尿作用があり水分代謝を促します。「緑豆」は中国や台湾では暑さや湿気対策の定番食材です。日本ではなかなか手に入りにくいので、手軽に緑豆もやしを使って梅雨時の体を整えましょう。同様に、緑豆春雨もこの時季おすすめです。
副菜に使う納豆は「気」と呼ばれるエネルギーの源を補ってくれます。そのため、疲労や倦怠感を感じるときに摂りたい食材のひとつです。さらに一緒に和えるレタスは水分代謝や消化を促し、だるさの解消に役立ちます。
2日目:牛肉のエスニックサラダ&トマトときゅうりの和え物
メインは茹でた牛肉をパクチーやサニーレタスなどと混ぜ、食べ応えを出した爽やかなおかずサラダ。
副菜は、夏野菜をスイートチリソースで和える簡単な一品です。あらゆるエスニックな主菜と合うので、覚えておくとこれからの季節、活躍すること間違いなしです。
牛肉は栄養運搬の要である「脾」を強める食材。梅雨の間は水分が体にたまり、栄養運搬にもパワーが必要になるので、脾が疲れやすくなります。すると体のだるさや食欲減退へとつながってしまいます。脾を強めることで梅雨でも疲れにくい体作りが目指せますよ。
副菜に使うトマトは水分代謝を促し、胃を健やかに保ちます。薬膳では別名「夏の胃薬」と呼ばれる存在です。きゅうりも梅雨の体にたまりがちな水分を排出してくれますよ。
3日目:鶏むねとアボカドの照り焼き&おくらとハムのごま酢和え
さらに旬のオクラがたっぷり食べられる、電子レンジ調理の簡単副菜を合わせます。
鶏肉はエネルギーの源である「気」を補い、体を温めます。体が冷えると水分がはけにくくなり、むくみの原因に。湿度の高い梅雨の時季は水分が溜まりやすい体になってしまうので、普段からむくみやすい方、冷えるとお腹がゆるくなりやすい方は特に温めていくことが大切です。また、アボカドはおなかの調子を整えてくれるので、食欲がないと感じるときにおすすめです。
副菜に使うオクラは牛肉と同様に「脾」を強める食材。さらに腸を潤してすべりをよくしてくれるので、腸内環境の改善にもおすすめです。
まとめ
このあとくる夏を元気に迎えるためにも、梅雨は消化に優しいものをしっかり食べましょう。
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