【料理家が解説】あなたに合う包丁の選び方とは?プロ愛用のおすすめの包丁も紹介!
調理道具として欠かせない包丁。どんな種類の包丁を選ぶかによって料理の楽しさが変わります!
包丁を初めて買う方も、自分に合ったお気に入りの1本が選べるよう、素材や種類から包丁を選ぶポイントをお伝えします。
私が実際に愛用している包丁や初めて選んだ包丁もご紹介していますので、ぜひ包丁選びの参考にしてみてくださいね。
包丁を選ぶときに押さえておきたい!2つのポイント
包丁の選ぶ際に大切な2つのポイントをみていきましょう。
包丁を選ぶポイント(1)素材
包丁の素材には、主にステンレス、セラミック、ハガネの3種類があります。
まず、料理に慣れていない方でも使いやすくおすすめなのはステンレスの包丁です。錆びにくく、お手入れも簡単なので、毎日使うのに向いています。
次にセラミックの包丁は軽くて錆びにくく、切れ味が長持ちします。頻繁にお手入れをするのは面倒…という方にはおすすめなのですが、硬いものを切るのに向かなかい点と、研ぐのが難しいという点が少々デメリット。サブ包丁として使うのがよいかもしれません。
そしてハガネの包丁の特徴は、なんといっても切れ味がよいこと。ただ、月1回程度の研ぎ直しが必要です。(研ぎやすい素材ではあります。)
また、錆びやすいため、こまめに包丁を拭くなど水分へのケアも欠かせません。
包丁を選ぶポイント(2)用途
包丁は用途に合わせて種類を選ぶことで、料理がはかどります。例えば、野菜を切ることに特化している菜切り包丁など、用途によって適したものがあります。
用途を選ばず、なんでもこなせる1本が欲しい場合は、「三徳包丁」や「牛刀」がおすすめです。
三徳包丁は肉や魚、野菜など多用途に使える万能な包丁です。牛刀は西洋で生まれた、多用途に使える万能な包丁ですが、刃渡りの長いものが多く、特に肉を切ることが得意です。また、三徳包丁と牛刀は切り方に違いがあり、三徳包丁は上から押して切れるのに対し、牛刀は引き切りなので、慣れていないと使いにくいかもしれません。料理初心者の方には三徳包丁がおすすめです。
もう1本揃える場合は、ペティナイフがおすすめです。小さいので細かな作業がしやすいほか、果物を切るときやお弁当を詰めるときなど、ちょっとした作業で活躍してくれますよ。
愛用中のおすすめ包丁(1)ツヴィリングマルチパーパスナイフ
ステンレス製の包丁ですが、「スペシャルフォーミュラスチール」という独自の成分が配合された素材で、錆びにくく、切れ味の持ちも優れたシリーズです。
刃渡り180mmの三徳包丁なので、調理作業はこれ1本で完結できます。柄の形が手にフィットして持ちやすいほか、オールステンレスで包丁の刃と柄の部分が一体になっているので、洗いやすく、衛生的なところも気に入っています。
私は家事だけでなく仕事でも調理をすることが多いので、包丁を使う頻度が高く、どうしても切れ味が落ちてきてしまいます。
この包丁はシャープナー(包丁研ぎ器)も対応の包丁なので、ツヴィリングのシャープナーを合わせて使っています。さっと研ぐだけで切れ味が復活してくれるので、包丁とシャープナーをセットで重宝しています。
愛用中のおすすめ包丁(2)【タマハシ】ラ・ベットラ落合務
また、刃と柄の部分がステンレスでつながっているので、水が溜まらず、衛生面でも安心です。
こちらのペティナイフはサイズが小さめなので、野菜を切ったりするのには向きませんが、果物の皮をむいたり、おかずを小さく切ったり、ちょっと包丁が欲しいなというシーンで重宝しています。あとは飾り切りなど細かな作業をするときにも活躍してくれます。
ペティナイフは刃渡りが約80〜150mmと長さがいろいろあるので、自分の手の大きさや使いたいシーンに合わせてサイズを選ぶとよいでしょう。
愛用中のおすすめ包丁(3)ハガネ包丁(牛刀)
ハガネの包丁は切れ味がとてもよく、長く愛用できるのが魅力です。ただし、切れ味を維持して長く愛用するためには、月1回程度の研ぎ直しや水分の拭き取りなど、細かなケアが必要です。
水分がついていると錆びてしまうので、料理中も濡れたまま置かないようにしたり、使用後は熱湯をかけて乾拭きをしています。お手入れに手間はかかりますが、その分包丁への愛着も湧き、大切な1本になっています。
私が持っているのはハガネの牛刀なので、どんな食材でも万能に使えます。ゆっくりと料理の時間がとれるときは、ハガネ包丁もおすすめですよ。
いかがでしたでしょうか。
包丁は、料理が楽しくなるアイテムのひとつだと思います。選ぶポイントをおさえて、自分の料理スタイルに合ったお気に入りの1本を見つけてくださいね!