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夏のお弁当で避けるべき食材と傷みにくくするコツ【頑張りすぎない家族ごはん#25】

29,429view 2021/07/08 09:00 季節・話題
夏のお弁当で避けるべき食材と傷みにくくするコツ【頑張りすぎない家族ごはん#25】
こんにちは!管理栄養士の中村りえです。

気温が上がると気になるお弁当の安全性。
暑い日のお弁当は傷まないように保冷剤を活用するなど、工夫されている方も多いと思いますが、夏のお弁当を作るときに避けるべき食材や、お弁当づくりで注意すべきポイントもぜひ知っておきましょう。

今回はお弁当を作るときに気をつけたいポイントを、食材や調理方法の観点から解説します!
また、「傷みづらい」というポイントをふまえた、おすすめの夏のお弁当おかずレシピもご紹介しますよ♪

夏のお弁当づくりは注意が必要!避けたほうがいい食材は?

日本の夏は高温多湿。これからお弁当が傷みやすい季節になりますので注意が必要です。
夏のお弁当に入れるときに注意したい食材をご紹介します。

夏のお弁当で注意したい食材(1)魚を使った加工食品
ちくわやかまぼこなどは、隙間を埋めるのに便利な上、色々な料理に使えることでも人気の食材ですが、魚を使った加工品は傷みやすいものでもあります。そのため、気温が上がる季節は一工夫が必要です。
冷蔵庫から出したままの状態で入れると傷みやすいため、必ず「炒める」「煮る」など加熱してから使いましょう。

夏のお弁当で注意したい食材(2)半熟卵
ゆで卵など卵料理を入れる場合は、必ずしっかり火を通しましょう。加熱が不十分な半熟卵などは傷みやすいので避けてくださいね。

夏のお弁当で注意したい食材(3)ミニトマトなどの生野菜
お弁当の定番であるミニトマトを入れるときは洗ってしっかりと水気をふいてから入れるようにしてください。また、ミニトマトのヘタの近くは雑菌が繁殖しやすいのでとってくださいね。

雑菌を繁殖させないために!夏のお弁当づくりの注意点

夏のお弁当づくりには使う食材にも注意が必要ですが、その他にもお弁当を詰めるときなどに注意していただきたいことをいご紹介します。

・お弁当箱はしっかり消毒を
まず、容器は清潔な状態にすることが大切です。パッキンには汚れが残りやすいので、外せる部品はすべて外して洗うようにしましょう。
耐熱性であればあれば熱湯消毒を。アルコール消毒でもOKです。

・おかずを詰めるときは菜箸やトングで
おかずをお弁当箱に詰めるとき、つい素手で食材を触っていませんか?
石鹸で洗っていても手には雑菌が残りやすいので、お弁当を詰めるときは菜箸やトングを使うようにしましょう。

・お弁当箱の蓋をするのは、おかずが冷めてから
ごはんやおかずが熱いままお弁当箱の蓋をすると水滴が溜まって食材が傷みやすくなります。よく冷めてから蓋をするようにしましょう。

これからの季節に知っておきたい!おかずを傷みにくくするコツ

夏のお弁当づくりで避けるべき食材や注意点をご紹介しましたが、では夏はどんなおかずを入れたらいいのでしょうか。

まず、水分が多いと雑菌が繁殖しやすいので、お弁当のおかずを作るときは極力水分を減らすようにしましょう。
野菜を茹でたらしっかり水気を切る、煮物は汁気を飛ばしたり片栗粉であんかけ風にしてから詰めるなど、工夫をすることが大切です。

また、お酢や梅干しには殺菌作用があるので、梅和えや甘酢炒めなどもおすすめです。
塩、砂糖を使って濃いめの味付けにすることも傷みにくくするポイントですよ。
いかがでしたか?自身やご家族の安全のため、夏のお弁当づくりには十分注意しましょう!

そして今回は、夏のお弁当におすすめのお酢を使ったお弁当レシピ「うずら入り肉団子の甘酢あんかけ」を紹介します。
殺菌作用のあるお酢を使うこと、しっかりとした味付けにすること、そして余計な汁気が出ないようにあんかけにしていることがポイントです。
ケチャップと黒酢を使うことで酸味がマイルドになり、お子さんでも食べやすい味なので、ぜひ作ってみてくださいね。

「うずら入り肉団子の黒酢あんかけ」レシピ

「うずら入り肉団子の黒酢あんかけ」レシピ
【材料(4人分/12個)】
・豚ひき肉:300g
・玉ねぎ:1/2個
・うずらの卵:12個
・片栗粉:適量
・サラダ油:大さじ3
・(A)片栗粉:小さじ2
・(A)醤油:小さじ1
・(A)しょうが(すりおろし):小さじ1
・(B)ケチャップ:大さじ2
・(B)醤油・黒酢:各大さじ1
・(B)砂糖:大さじ1/2

【作り方】
1. 玉ねぎはみじん切りにする。耐熱容器に入れてラップをして1分加熱する。
2. ボウルに豚ひき肉を入れて粘りが出るまで混ぜ、1の玉ねぎ、(A)を加えてよく混ぜて12等分にする。
3. うずらの卵に片栗粉をまぶし、2でうずらの卵を覆うよう包む。
4. フライパンにサラダ油を入れて3を揚げ焼きにする。菜箸で転がしながら10分ほど加熱する。
5. 火が通ったら肉団子を取り出してフライパンの油をふき取り、(B)を加えて弱火にする。とろみがついたら肉団子を戻し入れて絡める。

【ポイント】
うずらの卵を包むときは片栗粉をまぶすことで肉だねがしっかりとくっつきます。玉ねぎは電子レンジで加熱してから入れることで余計な水分が出ません。
少ない油でも転がしながら揚げることでしっかりと加熱できますよ。
また、黒酢は穀物酢などで代用可能です。


食べた後はお弁当箱をきれいに洗い、しっかり乾燥させることをお忘れなく!夏のお弁当作りの参考にしてくださいね。

この記事の作者

中村 りえ さん
中村 りえ

管理栄養士・米粉料理家
プロの管理栄養士・料理研究家による「食 」のプロデュース・レシピ開発を手掛ける(株)エミッシュ所属。管理栄養士ならでは切り口でレシピ提案・コラムの執筆を行う。
家族の小麦アレルギーをきっかけに米粉に出会う。おいしさに魅了され、米粉料理の良さを伝えて日本の米文化を守りたいと考え、米粉の情報も発信している。

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