忠実に再現?江戸時代の「たまごふわふわ」 レシピ・作り方
材料(2人分)
- 卵 1個
- 出汁(ここでは昆布出汁) 120cc
- たまり醤油 小さじ1/2
- 煎り酒(手順8参照) 小さじ1
作り方
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1
卵を溶き、出汁、たまり醤油、煎り酒を混ぜる。
たまり醤油と煎り酒の分量は「料理物語」に記載がないので、お好みで調整しても(コツ参照)。 - 2 容器に入れる(ここでは茶碗蒸しの器)。蒸し器に水をセットして加熱する。弱火で15分ほど蒸したら完成!
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3
名前の通り、ふわふわです♪
まあ、味の方も想像通りというか、「具のない茶碗蒸し」に近いんですけどね。笑 -
4
【たまごふわふわ】
「東海道中膝栗毛」など江戸時代の文献に記載がある卵料理です。当時の卵は高級品。将軍家や豪商などのセレブが口にする料理だったようです。 -
5
ここでは江戸時代のベストセラー料理本「料理物語」のレシピを再現しています。
ちなみに「料理物語」は寛永20年(1643年)に刊行されました。 -
6
【原文】
たま子をあけて 玉子のかさ三分一 だしたまりいりざけをいれ よくふかせて出し候 かたく候へばあしく候
(「料理物語 さかなの部」より抜粋) -
7
【現代語訳】
卵を割り、溶き卵の体積が1/3になるように、出汁とたまり醤油と煎り酒を入れ、よく蒸す。固くならない(蒸し過ぎない)ようにする。 -
8
【煎り酒】
江戸時代中期まで広く使われていた調味料。ネット通販でも買えるみたいです。少量だけ手軽に再現するならレシピID:1200009066をご参照ください。
きっかけ
ご当地グルメにも「たまごふわふわ」のレシピがあるようですが、材料や卵の分量が江戸時代とは違っていたり、溶き卵をミキサーにかけるような作り方だったり、かなり現代流にアレンジされたものばかり。できるだけ料理物語の記述に即して再現しようと思って。
おいしくなるコツ
手順1。卵はL玉(可食部60cc)を想定し、出汁は倍量の120ccにしています(手順6~7参照)。たまり醤油と煎り酒は現代人の味覚に合うような分量です。ただ江戸時代の食生活を考えると、本来はもっと塩辛かった(もっと入れた)かもしれません。
- レシピID:1200009067
- 公開日:2015/06/11
関連情報
- 料理名
- たまごふわふわ
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結后2015/07/04 08:35江戸セレブ気分、素敵です♪和小物とか浴衣とか和食、大好き。楽しくいただきました~(^^)ご先祖様も茶碗蒸し、プリンっぽいのが好きなんですね~
ふわふわの食感、どこか懐かしい味♪
当時のベストセラー「料理物語」のレシピをなるべく忠実に再現しちゃいましょう!