薬膳 十全大補湯: 病術産後の回復 貧血 冷え症 レシピ・作り方
材料(3人分)
- A 党参(トウジン)
- 19g
- A 川芎(センキュウ)
- 13g
- A 黄耆(オウギ)/北芪
- 12g
- A 茯苓(ブクリョウ)
- 22g
- A 炙甘草(シャカンゾウ)
- 10g
- A 肉桂(ニッケイ)/桂皮(ケイヒ)
- 3g
- A 熟地 (ジュクジ)
- 18g
- A 当帰(トウキ)
- 12g
- A 白朮(ビャクジュツ)
- 12g
- A 白芍(又は芍薬) (ビャクシャク)
- 15g
- 水
- 1.5L
- 骨つき肉(鶏肉)
- 300-600g
- ゴボウ(なくてもよい)
- 1/2本
- 人参(なくてもよい)
- 1.5本
- きのこ(しめじ等。なくてもよい)
- お好みの量(1袋)
- 塩
- 小さじ1(お好みで増減)
作り方
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- 1
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- 3L鍋に水1.5L、Aの生薬を全て入れる。
今回は野菜たっぷりのスープにする為、水量を本来(骨つき肉(鶏肉)とだけ煮る場合)の2.5Lから減らしています。
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- 2
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- ゴボウは乱切りか粗めのささがきに、人参は大きめの乱切りにする。きのこ(しめじ)は適当に割いて(切って)おく。
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- 3
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- 野菜(ゴボウ、人参、きのこ)と骨つき肉(鶏肉)を先の鍋に入れ、強火で沸騰させる。
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- 4
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- 灰汁をとる。
蓋をして極弱火(IH10段階の2)で3時間煮る。
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- 5
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- 火を止め加塩する。
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- 党参:強壮薬として、食欲不振、疲労倦怠、咳嗽、口渇などに応用。
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- 川芎
補血、強壮、鎮静、鎮痛、駆お血薬として、冷え性、貧血、月経障害などに応用。
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- 黄耆/北芪
利尿作用、血庄降下作用強壮。強心、利尿、止汗薬として、虚弱体質、栄養不良、汗機能不全、急性、慢性腎炎などに応用。
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- 9
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- 茯苓
漢方名はマツホド(松塊)。サルノノシカケ科ブクリョウの菌核。
抗腫瘍、利尿作用、浮腫改善、消化不良改善に応用。
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- 炙甘草:煎った生の甘草。脾胃や三焦*の元気を補うとされる。
*三つの熱源の意。上焦(横隔膜より上部)中焦(上腹部)下焦(へそ以下)にあり、体温を保つために絶えず熱を発生している器官
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- 肉桂/桂皮(シナモン)
鎮痛、鎮静、血圧降下、呼吸促進、発汗増強薬として、感冒、頭痛、発熱、のぼせ、身体疼痛等に使われ、月経不順、無月経、腹痛、下痢などに応用。
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- 熟地
生の地黄を酒と共に蒸したもの。
血糖降下、強心、血圧上昇、利尿、緩下などに応用。
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- 当帰
冷え性、月経不順、貧血を主訴とする婦人病などに応用。
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- 白朮
胃腸炎、消化不良、下痢、腎臓機能の減退による尿利の減少または頻数、浮腫、身体衰弱、自汗、身体移痛などに応用。漢方でいう水毒を除く要薬。
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- 白芍(又は芍薬)
めまい、目がかすむ、月経不順、盗汗、胸脇が張って痛む、いらいら、憂鬱、テネスムス、下痢、腹痛、筋肉の痙攣、疼痛に応用。
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- 今回参考にしたのはこちら:蜂标十全大补汤—130G
煮込んだ後でも、硬くて食べられない生薬(例:炙甘草)があります。食べるときによけてください。
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- 生薬効能は富山大学和漢薬データベースをできるだけ参照し、不足情報はその他のサイトから収集しました。
https://www.inm.u-toyama.ac.jp/database/
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- 【裏技】
スープの味に飽きたり、いまいちと感じた場合、味噌をお好みの量入れ、ラーメンとして食べてみてください。スープを捨てず全部飲むために薄味がおススメです
おいしくなるコツ
土鍋があると最高ですが、無ければ筆者の様にステンレス鍋で。圧力鍋は、早く出来ますが味は落ちます。
きっかけ
シンガポールでは、安価な漢方スープセットが容易に手に入り、レシピは不要ですが、出国後も生薬を自分で組み合わせて再現できる様、配合記録目的でレシピ化しました。
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