薬膳 人参大補湯: 脾臓及び肺の活性、気の活性 レシピ・作り方
材料(2-3人分)
- A 朝鮮人参
- 12g
- A 炙甘草 (シャカンゾウ)
- 11g
- A 正黒芪/正黒耆
- 11g
- A 玉竹 (ギョクチク)
- 20g
- A 枸杞子 (クコシ)
- 16g
- A 白朮 (ビャクジュツ)
- 12g
- A 山薬 (サンヤク)
- 19g
- 水
- 1.5L
- 骨つき肉 (鶏肉)
- 300-600g
- タマネギ(なくてもよい)
- 2個
- 人参(なくてもよい)
- 1/2本
- ゴボウ(なくてもよい)
- 1/3本
- 塩
- 小さじ1(お好みで増減)
作り方
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- 1
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- 3L鍋に水1.5L、Aの生薬を全て入れる。
今回は野菜たっぷりのスープにする為、水量を本来(骨つき肉とだけ煮る場合)の2.5Lから減らしています。
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- 2
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- タマネギは丸ごとか半分に、人参は大きめの乱切りにする。ゴボウは乱切りか、1㎝程度の厚みに斜め切りにする。
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- 3
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- 野菜(タマネギ、人参、ゴボウ)と骨つき肉(鶏肉)を先の鍋に入れ、強火で沸騰させる。
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- 4
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- 灰汁をとる。
蓋をして極弱火(IH10段階の2)で2-3時間煮る。
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- 5
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- 火を止め加塩する。
※本来、このように加塩は一番最後なのですが、筆者は必ず忘れてしまうので、先に入れる場合が多いです。お好みで。
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- 出来上がり
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- セリ科の人参と区別する為に朝鮮人参としたが、生薬名は「人参」
強壮、強心、補精、鎮静、健胃、抗疲労薬作用により汎用される。胃の衰弱による新陳代謝機能の低下に効くと言われている。
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- 炙甘草:煎った生の甘草。脾胃や三焦*の元気を補う。
*三つの熱源の意。上焦(横隔膜より上部)中焦(上腹部)下焦(へそ以下)にあり、体温を保つために絶えず熱を発生している器官とされる
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- 正黒耆
日本では稀なのか読み方不明。黄耆と北耆は同一のものだが、黄耆と黒耆は作用が違うとある。黄耆での代替が現実的かと。
因みに黄耆は利尿、血庄降下作用強壮ありと言われている。
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- 玉竹
消炎性滋養、強仕作用により、虚弱体質者の口渇、咳戚、発熱自汗、多汗、多尿、遺精などに効くと言われている。
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- 枸杞子
肝や腎を養い、強壮剤としても用いられる。虚労やめまい、血圧 血糖値 コレステロール降下に効くと言われている。
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- 白朮
胃腸炎、消化不良、下痢、腎臓機能の減退による尿利の減少または頻数、浮腫、身体衰弱、自汗、身体移痛などに効くと言われている。漢方でいう水毒を除く要薬
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- 山薬(乾燥ナガイモ)は漢方名。中医薬では准山(ジュンシャン/ワイサン)と言う。
食欲不振、強壮、下痢の改善に効くと言われている。
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- 今回参考にしたのはこちら(Bee’s brand 蜂標 人参大补汤—100G)
煮込んだ後でも硬くて食べられない生薬(例:炙甘草、正黒芪)があります。食べるときによけてください。
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- 生薬効能は、ナツメ社「基本としくみがよくわかる東洋医学の教科書」、ウチダ和漢薬「生薬の玉手箱」、富山大学和漢薬データベース等から収集しました。
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- 【裏技】
スープの味に飽きたり、いまいちと感じた場合、味噌や塩、鶏がらスープの素をお好みの量入れ、ラーメンとして食べてみてください。スープを捨てず全部飲むために薄味がおススメです
おいしくなるコツ
土鍋があると最高ですが、無ければ筆者の様にステンレス鍋で。圧力鍋は、早く出来ますが味は落ちます。
きっかけ
シンガポールでは、安価な漢方スープセットが容易に手に入り、レシピは不要ですが、出国後も生薬を自分で組み合わせて再現できる様、配合記録目的でレシピ化しました。
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