緑の葉野菜(グリーン)とフルーツ、そして水をミキサーで混ぜ合わせて作ったものを「グリーンスムージー」と言います。私たちの食事の半分以上は、米や麺類、パン、イモ類などの炭水化物で、野菜も根菜が中心。葉野菜やフルーツを摂る量はとても少なく、サラダにして食べるといっても限界があります。食材をミキサーで細かく砕く「グリーンスムージー」なら、その葉野菜とフルーツを簡単に効率よく、たっぷり体に取り入れることができます。
グリーンスムージーを作るときに、気になるのがグリーンとフルーツの割合。決まりはありませんが、グリーン4に対してフルーツが6ぐらいにすると飲みやすいそうです。しかし、これはあくまでも参考ですので、一人ひとりの好みでバランスを調節して、おいしく&楽しく続けましょう。
- ※1 柑橘は、標準的なオレンジの大きさが目安。みかんのような小さいものは3個、グレープフルーツのような大きいものは1個など、大きさによって調整する(レモンなど酸味の強いものは控えめに)
- ※2 お好みのフルーツは何でもOK!
- ※3 グリーンはお好きなものを1種類。グリーンのパックは、スーパーなどで売っている標準的なビニールパック入りが目安
- ※ 4対6の比率は、重さではなく見た目の分量
誰でも簡単に作れる手軽さと、見た目からは想像できないおいしさ。そして、飲み続ける中でデトックス効果による美容効果や体型の変化、体の不調の解消など、次々と嬉しい効果を感じる人も多いのが「グリーンスムージー」の人気の秘密です。また、自分のライフスタイルに合わせて始められるのも大きなメリット。何をやっても三日坊主だった人も続けられる、新しい健康&美容法です。
- 寒くなると自然と甘いものが食べたくなりますよね。秋冬は甘みのある国産フルーツが多く出回ってきますので、南国のフルーツはしばらくお休みして、柿やみかんなど旬の味覚を楽しんでください。特に柿は触ると崩れてしまうくらいの熟れ具合がベスト。柿に干し柿をプラスすると甘みも増します。
- 体が冷える時季は、グリーンスムージーが少し飲みにくいな、と感じてしまう日があるかもしれません。そんな時は、スムージーを常温で飲んでみたり、水の量を減らしたり、あるいは水を入れずにプディングとして食べるという方法もおすすめ。また、フルーツを事前に冷蔵庫から出しておく、冷凍したフルーツは解凍しておくなどの工夫も大切です。
- しょうがやシナモン、ゆずなどをスムージーにスパイスとして入れるのも、寒い時季に「グリーンスムージー」を楽しむコツと言えるでしょう。味と香りが楽しめるだけでなく、体もポカポカになるので、冷え対策にもなると思います。長期的にみると、「グリーンスムージー」を取り入れていると「代謝が上がり冷えにくくなった!」という声もあるようなので、自分の体と相談しながら無理なく続けてください。
■仲里園子
大手百貨店内セレクトショップ勤務を経て、2004年に出産した息子のアレルギーをきっかけに食生活を見直し、独学でローフードを学ぶ。2009年に妹の山口蝶子とともに日本初のロースイーツ専門店Shalimar de la TefuTefu(シャリマ・ドゥ・ラ・テフテフ)を立ち上げ、レシピ開発やレシピ提供を行っている。■山口蝶子
外資系PR会社、ファッション業界紙の記者として翻訳、編集を行い、2009年に独立後、フリーランスの翻訳家、ライターとして活動する傍ら、姉とともにShalimar de la TefuTefuを立ち上げ、グリーンスムージーサイトGreenSmoothie.jpも運営。2010年には、グリーンスムージーの考案者であるヴィクトリア・ブーテンコの代表著書『グリーン・フォー・ライフ』(高木書房刊)の日本語訳を手がけ、来日講演では通訳を務めることも。