初心者向けに詳しく解説したフルーツケーキ レシピ・作り方
材料(?人分)
- バター(有塩でも可)
- 90g
- グラニュー糖(上白糖でも可)
- 80g
- 卵
- 95g(M玉約2個分)
- ☆薄力粉
- 90g
- ☆ベーキングパウダー
- 1g
- ラム酒漬けフルーツ
- 80~120g
- ◆アンビバージュ◆
- 砂糖
- 15g
- 洋酒(ブランデーやラム酒等)
- 10cc
- 水
- 5cc
作り方
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- 1
- ◆前日までの下準備◆
ラム酒漬けフルーツ(レシピID:1310005254)を作っておく。
市販品でもOK。
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- ◆下準備◆
バターを計量して、必要量を室温に戻す。
『バターを室温に戻す』とは、冷蔵庫から出しておき、指で軽く摘まむと形が変わるくらい柔らかくすること。
他の材料も計量しておく。
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- 3
- 卵も作業の前に冷蔵庫から出しておく。
冷たいまま使うと、卵を生地に入れたときにバターが冷えて堅くなり混ぜ難いうえにレシチンの乳化作用が働かないため。
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- 4
- 型の準備をしておく。
このレシピは100円ショップでも売ってる18cm金属製パウンド型1本分。14cm型だと2本分。
接着剤代わりにバター(分量外)を塗ってぴったりと敷き紙を敷く。
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- 5
- パウンドケーキ型用の敷き紙は、専用の物が販売されていることもあるが、オーブンシートなどオーブンでも使える紙を自分で切って使用してもいい。
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- 6
- 使い捨ての紙製の型を使う場合は、特に準備は不要。
何も塗らないし何も敷かない。
注意点としては、金属型より若干火の通りが悪いです。
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- シリコン型の場合は軽くバターを塗っておくだけでいいけど、100円ショップのシリコンパウンド型はシリコンが薄く歪みやすい。
非推奨。
横に広がった不格好なケーキになりやすいです。
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- ☆印を混ぜ合わせて篩う。篩(ふるい)が無ければザルでも可。粉の塊や異物を除き粉に空気を含ませる。
篩わないと粉を混ぜる工程で混ぜ難く、混ぜすぎ混ぜムラの原因に。
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- ◆作業開始◆
バターをボウルに入れて、クリーム状になるよう、泡立て器などでよく混ぜる。
バターが固くて混ぜられないような状態では室温に戻したとは言えない。
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- 10
- 砂糖を加え、空気を含ませるように混ぜる。
上白糖でも可。
むしろ上白糖は生地をよりしっとりさせる効果アリ。
その逆にダイエットシュガーは保湿性が無くパサパサになりやすい。非推奨。
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- 生地がしっかり混ざるまでは次の工程に進まないこと。卵液を混ぜてしまうとむらになった部分が最後まで残りやすい。
しっかり混ざったら溶いた卵を1/5ほど加え、よく混ぜる。
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- 混ざったらまた少量ずつ残りの卵液を加え、よく混ぜる。バタークリームのようになめらかになった状態が理想。
水分(卵)と油分(バター)を完全に混ぜ合わせることを「乳化させる」という。
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- バターと卵液の乳化はしっかりと。
ここできちんと乳化しておかないと、焼きあがったケーキがふんわりせず、バサバサして硬いうえに甘さを強く感じやすくなります
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- 卵が全て混ざり乳化したら、水分を切ったラム酒漬けフルーツを加え、混ぜる。
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- ある程度混ざったところで篩っておいた☆印の粉類を一度に加え、ゴムベラで混ぜる。ボウルの底のほうの生地を掬い、上に乗せるようにしていると、自然に粉類は混ざっていく。
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- 粉を入れた後は泡立て器などでぐるぐるかき混ぜるのはNG。
洗い物が増えようと面倒だろうと、諦めて道具を持ち替えよう。
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- 同じ場所だけを混ぜることにならないように、ボウルを回転させながら、粉の多い部分の生地を掬い上げるように混ぜる。
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- スポンジのようにさっくりとではなく粉が無くなり生地にツヤが出る程度まで混ぜること。
ある程度はグルテンを発生させてやらないと焼きあがった際にフルーツが底に沈むし、キメが粗くなる。
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- オーブンを170℃に予熱する。
予熱というのは、あらかじめオーブンの中の温度を上げておくこと。
やり方はオーブンの説明書を参照。問い合わせはメーカーへ。
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- 「結局何分予熱すればいいか、このレシピも書いてないのね」と今考えた人はオーブンの使い方(予熱のやり方)を間違えて認識している可能性が特に高い人です。取説を必ず再確認しましょう。
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- 予熱している間に生地を型に入れる。
生地の粘度が高いので流れにくい。カドまでしっかりと入れる。
綺麗に仕上げるために出来るだけ敷き紙に余計な生地をつけないように注意する。
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- 型が小さい時など、型に入れ難い場合は、絞り出し袋に生地を移してから入れると型を汚さずに済みます。
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- オーブンの予熱が済んだら、型をオーブンの中へ。45分程を目安ににセット。14cm型なら35〜40分を目安に。
温度は170℃。
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- 焼きあがるちょっと前にシロップ(アンビバージュ)を準備。
水と砂糖を加熱して、砂糖が溶けたら洋酒を加える。
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- 焼き上がり10分前にはオーブン内を扉越しにチェック。レシピに書いてある時間や温度は「必ず成功する数値」ではなく、ただの目安値でしかない。
自分で生地の様子を見る必要がある。
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- 焼いている途中で生地が膨らみ、中央が割れます。
最大まで膨らんだところからわずかに萎み、オーブンから良い香りがして、その割れ目まで焼き色がついたら焼き上がりの合図。
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- 型から焼きあがったケーキを取り出して刷毛でシロップを適量塗り、ケーキクーラー等の上に乗せて冷ます。
冷めるまで紙はまだ全部は剥がさなくていい。
ラッピングは完全に冷めてからする。
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- シロップはケーキの焼き上がり直後の熱いときに塗る。シロップ全量は塗りません。底面以外の全体に塗れたらそこで終了。
「塗る」というより「刷毛で置く」というイメージでシロップを打つ。
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- ◆保存について
涼しい場所で常温保存が基本。3日は保つ。美味しさのピークは3日目で以後緩やかに劣化する。
長期保存する場合はカットして冷凍。冷蔵は味の劣化が常温より進み不向き。
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- ▼重要▼
砂糖を勝手に減らさない。変なもので代用しない。
砂糖には甘さを加える以外にも保湿という重要な役割がある。
甘さを控えるなら砂糖の一部を低甘味なトレハロースに置き換える。
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- カロリー抑制目的で嵩の少ないダイエットシュガーを使うと、生地の出来上がり量が減り、同じ重さでのバター含有量は増え逆に一切れのカロリーは増大する現象がおきることがある。注意。
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- ◆材料の代用について
無塩バターを有塩バターにしても塩味付いて若干クセが強くなるだけで問題なく作れる。ケーキ用マーガリンも大丈夫。
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- ◆材料の代用について
パンに塗る用マーガリンでの代用は自己責任で。美味しさを保証出来ません。
サラダ油で作るのはこのレシピでは不可。分量も混ぜる手順も変わる。別のレシピ探そう。
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- ◆材料の代用について
「薄力粉」が無いので「小麦粉」でいいですか?と言う人をたまに見かけますが、薄力粉は小麦粉の一種。他に強力粉、中力粉がある。
書いてあるのでよく確認しましょう。
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- ◆材料の代用について
薄力粉の代用に強力粉はおすすめ出来ません。必要以上にグルテンが出来てしまい、仕上がりが固くなったりします。中力粉も初心者にはおすすめ出来ません。
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- 工程や文字数を削っただけのネットレシピを見て「初心者向け」「簡単」と思い込んだ初心者さんがよく無意味に失敗してるので、文字数増やしてみた。
おいしくなるコツ
このレシピに出てくる程度の必要最低限の道具くらいは揃えておく。
レシピをよく読む。
しっかり乳化させる。
道具も揃ってないのに美味しいケーキにするのは菓子作りに不慣れな方には難しいです。
きっかけ
いつも私が差し入れてたケーキを作ってみたいとリクエストした知人のために詳しく解説。
ネットレシピじゃ詳しく書かれてることが稀だし何故か初心者に限って説明の少ないレシピを選びがち。言うのもなんだがネットでレシピ探してないでまともな本買おうよ。
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