お酒を飲むときは肝臓をいたわろう!お酒を飲むと体内にはアルコールが入ってきます。
このアルコールは肝臓で分解されて無害の物質になるのですが、その途中で発生する「アセトアルデヒド」という有害物質が頭痛や吐き気などの辛い二日酔いの原因となります。※1
つまり、お酒を飲めば飲むほどに肝臓の仕事量が増えるのです。そして肝臓の処理の力を超えることで二日酔いになってしまうのです。
飲み過ぎてしまった翌日の
二日酔いに良い食べ物は前回にご紹介します。
呑む時は「飲む」がポイント二日酔いの予防には飲みすぎないのが一番ですが、なかなかお酒の量をコントロールするのは難しい事です。そこで、手軽にできる予防法が「お水を一緒に飲む」ということです。
アルコールには脱水作用があり、体内の水分が少なくなると血中のアセトアルデヒドの濃度が高くなり、二日酔いの症状が出やすくなります。これを防ぐために、体内の水分量を保つためにはお水を飲むことがポイントです。※1
お酒の横にお水のグラスを置き、ちょこちょこ水分補給をすることを意識しましょう。また、お酒を飲む前と後、寝る前にはコップに軽く1杯程度のお水を意識して摂りましょう。
一緒に摂りたい食べ物は?お酒のお供となる食べ物でも二日酔いの対策に役立つものがたくさんあります。
まずは肝臓の働きを良くするタウリンを含むもの。
タウリンはイカやたこに多く含まれるので、お刺身はもちろん、たこわさや一夜干しなどがオススメです。
これらをできればはじめの1杯を飲む前までにつまみ始めておきましょう。
また、たんぱく質や脂質を含む食べ物は胃内滞留時間も長いのでアルコールの吸収を緩やかにしてくれます。しかし、がっつり揚げ物!となると逆に胃に負担がかかることもあります。
脂ののった旬のお刺身や揚げだし豆腐、ワインなどを楽しむときはチーズをつまむのも良いでしょう。
また、飲んだ後にはシジミの汁が良い、というのも有名な話ですが、これはシジミに含まれるオルニチンが肝臓の働きを助ける働きがあるためです。お吸い物やお味噌汁には水分とミネラルも一緒に摂ることが出来ますので、お酒の最後のシメにも良いでしょう。
身体に無理をさせないためにも、お酒を飲むときは賢く選んで美味しく楽しく!を心掛けましょうね。
(テキスト: 磯村 優貴恵)
※1 『厚生労働省』「アセトアルデヒド」https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/alcohol/ya-005.html