なんといっても100万レシピ！！レシピ数が多いので選び方は工夫しました。楽天レシピ開設当時からの人気レシピだけでなく、新しいユーザー様が登録してくれたレシピまで、くまなく目を通して選考しました。

家庭で作るのとは製作工程が全く違うので、元のレシピと同じ仕上がりにするのがとても難しかったです。

次にチャレンジしたのは、サークルＫサンクスの商品開発チームの総力を集結して行った、100個のレシピの試作でした。「100万個の中からせっかく100個も苦労して選んだのだから！」と、一番ハリキッていたのがサークルＫサンクスの小松さんでした。しかし！そこには涙なしには聞けないエピソードがあったのです。

実は最初、小松さんは他のスタッフさんから『こっ、この男、まさか不眠不休でやるつもりでは？』と思われるほどのやる気オーラをメラメラと発して熱く語ったりけっこう無茶なスケジュールで試作をしていたのですが、 次第にパワーダウン。疲れ知らずのプロのバイヤーをもってしても、それほどまでに過酷で熱い現場だったのです。

さて、いよいよ待ちに待ったお楽しみの試作＆試食ターイム！　和気あいあいと今日も楽しくお弁当を・・・という世界とはほど遠い冷徹非情なプロセスであったことを、小松さんは「人生で一番きつい時間だった」と振り返ります。
「もしこれがお店にあったら買いますか？」
「今のままじゃ、買いません！」（キッパリと答えるメンバー達）
「美味しくないです！作り直しです！」（ズバッと言い切る柴田さん）など、参加した全員が妥協をせずに常に情熱を保ち続けた開発現場だったのです。

「何度も改良したおかずの味を一瞬で切り捨てられた～！」と（心の中で）泣きわめくスタッフや、ボロクソに言われて悔し涙を飲んだスタッフも数知れずいたことでしょう。しかし！そんなことでくじける者は一人もいませんでいた。なぜなら、このプロジェクトは【正直に意見を言う】のがみんなで決めたルールだったから。
正直な意見を出し合えるチームであることを全員が信じていたからこそ、より美味しいものを目指して、改良を重ねることができたに違いありません。
いずれにせよ、何度作り直したか数え切れないほど苦労の連続でしたが、「これでいいよね」ではなく「絶対にこれがいい！」と胸を張って言える仕上がりを得られたことが、それまでになかった新しくて美味しいお弁当の開発につながったのです。

ちなみに、小松さんはこの厳選段階においてもみるみるパワーダウン。後半になるにつれて口数が減っていき、次第にまったく言葉を発しなくなり、挙げ句の果てには最初の頃には想像すらできないほどうつろな目になってしまったそうです。
小松さん、お疲れ様です！

連日繰り返されるレシピ試作祭り。
人生で一番きつい時間だったかもしれません（笑）最後はしゃべる気力もなくなり無口になってしまい、メンバーのみんなには心配をかけてしまいましたがなんとか乗り越えることが出来ました。

これまで数多くの商品を担当してきたバイヤー経験豊富な小松さん。この新商品をお客様に喜んでもらえるお弁当にするためには、おかずの組み合わせにも妥協してはいけないと思い、様々な組み合わせを考え続けました。
最終選考段階まで残ったのは、ハンバーグ、チキン、パスタ、かぼちゃサラダでした。
想いがこもったおかずを全て入れたい！果たして本当にそれでいいのか？チームで議論を重ね、このお弁当は1人でも多くの方に届けたいという想いもあり、女性にも受け入れてもらえるボリューム感や全体の彩りを考慮し、チキンをメインにすることに。ハンバーグは泣く泣くあきらめました。
そして、パスタはより洗練された印象になるようにペンネを加えアレンジ♪（でも、まだ何かが足りない気がする･･･。）そう思った小松さんは、管理栄養士の柴田さんに相談しました。

「美味しさが伝わる彩りキレイなお弁当にしたい！」という小松さんの熱い想いを受けて柴田さんは答えました。
「ねえ小松さん、お弁当の三大カラーって知ってますよね？ブロッコリーの緑に、パプリカの赤、かぼちゃの黄色って」
とにかくここで重視されるのは、栄養だけでなくいかにして彩りを豊かにしてお客様の「美味しそう！」を引き出すかどうかということでした。
その結果、小松さんは柴田さんの適切なアドバイスを受けて、全体の彩りのバランスも考えたおかずの組み合わせを考え出すことができたのです。

お弁当は一つ一つのおかずが美味しいだけじゃ十分とは言えません。 栄養バランスがよく、彩りもキレイなお弁当になるよう試行錯誤しました。

この盛りつけで最も腕をふるったのが、管理栄養士の柴田さんでした。
「あっ、黒の容器はダメ！白い容器の中に、おかずをキレイに仕切れる小分けカップを入れて！カップの色にもこだわってね！彩りを意識して一人でも多く食欲をそそってこのお弁当を買ってもらうのよ」など、柴田さんらしい食のプロフェッショナルならではの鋭い指摘がばしばし飛びました。

サークルＫ・サンクスのお弁当容器の色の基本は黒なのですが、実は今回、特別に白の容器を発注したほど盛りつけにもこだわったのです。
せっかく栄養バランスに優れた食材を厳選しているのだから、美味しそうに見えることにこだわることで、その良さもわかるというものですよね。

視覚は味覚にも大きく影響するといわれているので、美味しそうに見えることも、とっても大切です。

100万人を笑顔にした楽天レシピのレシピをベースにして作ったお弁当が、今度はサークルＫ・サンクスのお客様を笑顔にすると思うと、今からとても楽しみです！みなさん、ぜひ食べてみてくださいね！！