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えっ…食あたりかも?!大変な目に合う前に「食中毒」の原因を知り、予防しよう!

蒸し暑い日が増え、だんだんと食材が傷みやすい季節になってきました。お弁当づくりはもちろんですが、普段の料理を作る際にも「食中毒」には気をつけたい時期です。今回は食中毒について、押えておきたい予防ポイントをご紹介します。

■特に注意したい食材と原因菌

・ 肉、卵(サルモネラ菌)
・ 魚介類(腸炎ビブリオ菌)
・ 鶏肉、牛乳、飲料水(カンピロバクター)
・ カレー、スープ、ごはん(ウエルシュ菌)
・ 手づくりの食品、おにぎりやサンドイッチなど(黄色ブドウ球菌)

■食中毒を避けるにはどうすればいいの?

基本的には細菌を「つけない・増やさない・殺菌する」の三原則です。そうとは分かっていても、きちんと対策するのは難しいもの。そこで、これだけは押さえたいポイントをご紹介します。

・ 生鮮食品は新鮮なもの、肉汁など水分の漏れていないものを選ぶ
・ まな板や包丁など調理器具は肉・魚用と野菜用に分ける。使用した後に熱湯をかけると更に良い
・ 調理前後と食前後の手洗いを徹底する。手を拭くタオルはこまめに変える
・ 生食をするものは食べる直前まで冷蔵庫に入れておく
・ 冷蔵庫の開閉は最小限にする(庫内の温度上昇を防ぐため)
・ 炊飯器や鍋に入れたカレーなど、温かいものを常温のまま残さない
・ おにぎりやサンドイッチは素手で触らない
・ 作り置きのおかずを食べる際は十分に再加熱する

■抗菌作用のある食材を活用しよう!

生姜、ねぎ、わさび、みょうが、唐辛子といった「薬味系の食材」は抗菌作用があります。そうめんやそばなど、夏の冷たい麺にたっぷりの薬味を使用することはおいしさだけでなく、抗菌作用も兼ねられます。また、アジやカツオなど青魚の刺身を生姜と一緒に食べることは理にかなっていますね。

梅干し、レモン、お酢など「酸味系の食材・調味料」も抗菌作用があります。お弁当の真ん中に梅干しをのせることも良いですが、梅干しはごはんに触れている部分しか抗菌作用がないため、ごはんに混ぜ込むと◎。少し前に話題になった塩レモンもおすすめです。

食中毒が発生しやすいシーンはお弁当や普段の料理の他、BBQ、お祭りの露店、車内に置きっぱなしのペットボトルなども想定されます。イベントが目白押しな夏!先手先手の対策で、楽しい夏を迎えましょう!

(テキスト: 松原 郁実)

参考資料:
『政府広報オンライン』「食中毒を防ぐ3つの原則・6つのポイント」http://www.gov-online.go.jp/featured/201106_02/
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このテーマの作者紹介

松原 郁実

管理栄養士・健康食育シニアマスター・きのこマイスター
高崎健康福祉大学健康福祉学部健康栄養学科を卒業。ヘルスケア系企業や総合健康保険組合でメタボ改善支援・健康教室の業務に携わり、栄養相談は3000名以上を実施。働き盛りのビジネスパーソンに向け、おいしく・賢く食べるコツを提案している。
現在は雑誌の健康コラム執筆、TVの栄養監修等を含め、大人の食育セミナー、イベントなど多方面で活動中。

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