意外と日本人の口にも合う!野菜や乳製品たっぷりのイスラエル料理を試してみた
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- 2017/03/29 06:00
- ゆったりライフ
近年は世界中でじわじわブームになっている「イスラエル料理」。人気に火が付いたアメリカやヨーロッパではひよこ豆のペーストの「フムス」やスパイシーなトマトソースで煮込んだ卵の料理「シャクシューカ」を提供するレストランが増えています。
日本ではまだあまり馴染みのないイスラエル料理について、3月中旬に東京・青山のカフェで開催された料理教室では、駐日イスラエル大使館の公使、
イリット ・ サヴィオン=ヴァイダーゴルン氏自身が講師になって、料理を教えてくださいました。
とにかく野菜を豊富に!
イスラエル国は地中海の海岸沿いに位置し、温暖な気候で野菜やフルーツが一年中とれます。そんな新鮮な野菜を豊富に使うのがイスラエル料理の特徴の一つです。
サヴィオン=ヴァイダーゴルン氏: 「サラダがない食事は食事ではないと思われるほど野菜が重要です。」
今回ご紹介いただいたのはグリーンリーフの他に、かぼちゃやアボカド、レンズ豆が入っているボリュームたっぷりのサラダです。そのドレッシングには「タヒーニ」という生ごまから作らた濃厚なペーストを使い、レモン汁やにんにくで味付けします。
様々な料理のハイブリッド
イスラエルには世界中から人々が集まっているため、料理もハイブリッドになっています。ヨーロッパからの影響もあれば、中東の影響もあります。特に東欧から来ている料理が多いそうです。バターたっぷりの濃厚なパイ、「ブレカス」、はその中の一つです。
サヴィオン=ヴァイダーゴルン氏: 「イスラエル料理ではよくフィリング(詰め物)を使います。ブレカスはしょっぱいフィリングが入っていて、特にチーズフィリングが人気です。」
本来、ブレカスは薄く伸ばした生地にバターを塗り、レイヤーを重ねて作りますが、今回は材料を全部混ぜて、手で丸めて作る簡単なバージョンを教えていただきました。チーズはフェタチーズやゴルゴンゾーラのような味が濃いものを使うのがポイントだそうです。チーズはいくつかの種類を混ぜるとさらに美味しくなるとか!
行事ごとに変わる料理
ユダヤ教のイスラエルでは、日本と同様に年間の行事と料理がつながっていることが多いです。例えば今年3月に当たったプリムのカーニバルの際に食べる「ハマンの耳」は三角に折ったクッキー生地に甘いフィリングが入っている伝統菓子です。
サヴィオン=ヴァイダーゴルン氏: 「伝統的なフィリングはケシの実で作ったペーストですが、今ではデーツ(ナツメ)からジャムやチョコレートフィリングまで色々な種類があります。」
お好みのフィリングを乗せて、折っていく作業は特に子供の楽しみだそうです。クッキー生地自体はあっさりとしているので、あんこを入れて、日本風に作ってみるのもありかもしれません!