翌日の辛さを減少!二日酔いに良い食べ物はある?!
通常、体内に取り込まれたアルコールは肝臓で代謝され、二酸化炭素と水に分解されます。しかし、その途中の段階で発生するアセトアルデヒドは有害物質で、血中のアセトアルデヒドの濃度が高くなると頭痛や吐き気などの二日酔いの症状が出てくるのです。※1
アルコールを分解できる許容量は個人差が大きく、これがいわゆるお酒が強い、弱い、の指標となります。しかし、お酒が強くても飲んだ量が多すぎると肝臓での処理が追い付かなくなってしまい、二日酔いになってしまうのです。
二日酔いは事前に予防できる!?
出来れば二日酔いにはなりたくない・・・そのためのポイントは2つあります。
一つ目はお酒を飲む前に軽く食事をすることです。
胃が空っぽの状態でお酒を飲むと、アルコールが一気に吸収されて血中アルコール濃度が高くなります。
そこで、軽い食事やおつまみを食べることでアルコールの吸収が穏やかになるのです。枝豆や冷奴、お刺身などは肝臓の働きを助けるタンパク質も摂ることができ、オススメです。
二つ目は水を飲むことです。
アルコールは利尿作用があるために身体からどんどん水分が失われていきます。その結果、脱水症状を引き起こしてしまうので、お酒を飲むときは間にお水を挟むことを意識しましょう。
詳しく二日酔いの防止についてはこちらの記事でご紹介します。
二日酔いに良い食べ物は?
二日酔いを治す方法としては、二日酔いに良い食べ物や飲み物を補給しましょう。
基本はアルコールによって奪われた水分を十分に補給することです。常温のミネラルウォーターや吸収の早いスポーツドリンクもオススメです。
アルコールによって胃酸過多になり、気持ちが悪く、食べ物を全く受け付けないという時は小さじ1/2杯程度の重曹を水に溶かして飲むとよいでしょう。少し食べられるようであれば梅干しを加えたおかゆは消化も良く、食べやすいです。
また、適度な塩分は体内の水分保持にも役立ちますので、温かい味噌汁とおにぎり、という組み合わせも良いでしょう。味噌汁の中にかぼちゃやにんじん、さつまいもやキャベツなどの野菜を加えると、肝臓の働きを良くするビタミンも摂ることが出来ます。
飲みすぎは体の負担になってしまいますが、楽しくお酒を飲むためにはその前後のケアを知っておくことがお酒と上手に付き合っていくコツなのです。
(テキスト: 磯村 優貴恵)
※1 『厚生労働省』「アセトアルデヒド」https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/alcohol/ya-005.html