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ほったらかし調理で料理をラクに!プロが教える「電気圧力鍋」のメリットと選び方

9,585view 2021/11/17 09:00 料理上手
ほったらかし調理で料理をラクに!プロが教える「電気圧力鍋」のメリットと選び方
こんにちは!管理栄養士の植草真奈美です。

最近注目されている電気圧力鍋。調理は鍋にお任せできるので、失敗もなく、家庭で本格的な料理が楽しめます。

今回は、電気圧力鍋と圧力鍋の違いやメリット、デメリット、おすすめの料理など、電気圧力鍋を使ったことがなく、購入を検討している方におさえていただきたいポイントを中心にご紹介していきます。
自宅で料理を楽しむことが増えた今だからこそ、使ってみたい調理家電なので、ぜひチェックしてみてくださいね。

電気圧力鍋って何?圧力鍋との違いは?メリットは?

「電気圧力鍋」は、火を使わずに圧力調理ができる、今注目の調理家電です。

最近は家で食事をすることが増えた方も多いと思いますので、上手に活用できれば、料理の幅がグッと広がりますよ。
また、共働きでなかなか料理に時間のとれない方にもおすすめです。

電気圧力鍋最大の魅力は、調理を鍋に任せられることです。
通常の圧力鍋はコンロで火にかけ、圧力がかかったあとに火加減の調整などを自分で行う必要がありますが、電気圧力鍋は、最初に設定をするだけで火加減を自動調節してくれるので、材料を入れてボタンを押すだけ。料理完成まで「ほったらかし」での調理が叶います。

また、圧力調理は通常の調理よりも鍋内部の沸点が高く、食材を高温で加熱できるので調理時間も短くなります。手間が少なく、失敗しないのも嬉しいですね。

電気圧力鍋は圧力調理はもちろん、商品によって、無水調理、低温調理、炊飯、保温、温め直しなど機能もさまざまです。
カレーや肉じゃが、豚の角煮など、作りたいレシピを選んでボタンを押すだけで料理が仕上がる自動メニューを搭載しているものも多く、1番多い商品ではそのレシピ数は200レシピを上回ります。

どんな調理に使いたいかで自分にあった機能のついた商品を選ぶとよいでしょう。

電気圧力鍋のデメリットは?

圧力鍋のサイズは「家族の人数+1L」の容量のものを選ぶとよいと言われています。
ただ、電気圧力鍋はサイズ展開が少なく、3L以下のものが多くなっています。3Lの圧力鍋は、ひとり暮らし〜2人くらいまでの方向けと言われていますので、お子さんもいらっしゃるご家庭では少し小さいかもしれません。
中には大きいサイズの商品もありますので、ご家族に合わせたものを選ぶようにしましょう。

また、電気圧力鍋の加熱方式にはヒーターの構造の違いによって、「マイコン式」と「IH式」の2種類に分けられます。
マイコン式は容器の底面から電熱ヒーターで加熱するもので、IH式は電磁誘導により、容器を底面・側面など全体から加熱します。
IH式のほうが高火力でマイコン式に比べて食材への火通りがムラなく仕上がりますが、消費電力が高いために電気代がかかるほか、ほかの調理家電との使用バランスも気にかけたほうがよいかもしれません。
マイコン式は価格帯も低く、電気代も抑えられるため、毎日活用する場合はマイコン式の商品を選ぶほうが経済的です。

使う頻度や求める調理性能によって商品を選んでみてください。

電気圧力鍋を使ったおすすめ料理

電気圧力鍋を使ったおすすめ料理
①肉料理
電気圧力鍋を使った肉料理のおすすめは「豚の角煮」です。
通常の鍋では手間や調理時間もかかってしまいますが、電気圧力鍋を使うと材料を入れてスイッチを押すだけで、柔らかく味の染み込んだ角煮を簡単に作ることができます。
塊の豚バラ肉、長ねぎ(青い部分)、しょうがと、しょうゆや砂糖、みりん、酒などの調味料が基本の材料です。大根など野菜を加えてもいいかもしれませんね。

②魚料理
魚料理では、電気圧力鍋を使うことで、骨まで柔らかくなり、丸ごとおいしく食べられるのが魅力です。さんまやいわしなどの魚を用意し、頭と内蔵を取り除き、しょうゆ、砂糖、みりんなどと合わせて調理すると、甘露煮ができあがります。しょうがを効かせたしょうが煮や梅干しを使った梅煮など、味を変えて楽しむこともできますね。骨ごと調理することで、カルシウムなどの栄養素を多くとれることも嬉しいポイントです。

③野菜料理
シチューやポトフ、カレーなどを電気圧力鍋で作れば、大きく切った野菜を柔らかく仕上げてくれます。また、いろいろな野菜を使って柔らかく煮込み、ミキサーにかければ、野菜の旨みたっぷりのポタージュスープも作れます。通常の鍋で作るよりも短い時間で野菜がより柔らかくなるのが魅力です。
無水調理が可能な電気圧力鍋で作れば、野菜の旨みをより濃く楽しめるでしょう。

④スイーツ
電気圧力鍋はおかず料理を作れるイメージが強いですが、スポンジケーキやガトーショコラ、チーズケーキ、プリンなど、実はスイーツも作ることができます。
特にプリンは加熱の温度や時間によって「す」と呼ばれる水蒸気が抜けた穴ができ、見た目や口当たりが悪くなってしまったり、固まらなかったりと失敗しやすいですが、電気圧力鍋で作る場合は火加減などお任せできるので、失敗も少なく、おすすめです。


料理からスイーツまで幅広く使えて、お任せで失敗することもない電気圧力鍋。家事の時間にゆとりが生まれるのも魅力ですよね。
ぜひ、いろいろな料理に活用して、家族でおうちごはんを楽しんでみてください。

この記事の作者

植草真奈美 さん
植草真奈美

管理栄養士・フードコーディネーター。保育園で栄養士の実務経験を積んだのち、大手料理教室へ。本社商品開発部でレシピ開発を担当後、ヘルスケア事業部の立ち上げに携わる。独立後はレシピ開発やコラム執筆をはじめ、セミナー講師、実業団への栄養指導のほか、離乳食メディアの監修なども手がける。

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