初心者向けに解説したクッキー生地(タルト生地) レシピ・作り方

初心者向けに解説したクッキー生地(タルト生地)
おだマキ・ショコラスキー
おだマキ・ショコラスキー
「室温に戻す」ってなぁに?の状態の初心者さんでも作れるように詳しく説明。
それでもまだわからない名詞・用語があったら自分で調べて下さいね。

材料(?人分)

  • バター(有塩でOK) 30g(約大さじ2.5)
  • 砂糖(上白糖でOK) ※18g(約大さじ2)
  • 卵黄 9g(約1/2個)
  • ★アーモンドパウダー (他の物で代用可能) 6g(約大さじ1)
  • ★小麦粉(薄力粉がいいです) 60g(約1/2カップ)

作り方

  1. 1 このレシピはアイシングクッキーやタルト生地として使用することも想定しているため甘さが控えめです。
    普通にそのまま食べるクッキーとして作る場合は砂糖を4~9g程度増量してみて下さい。
  2. 2 ◆下準備◆
    バターを計量して、必要量を室温に戻す。
    『バターを室温に戻す』とは、冷蔵庫から出しておき、指で軽く摘まむと形が変わるくらい柔らかくすること。
    他の材料も計量しておく。
  3. 3 アーモンドパウダー(アーモンドプードル。100円ショップにもある)が無い場合、薄力粉をそのままの分量増やすか、グルテン発生しない他の澱粉としてコーンスターチを使うのもオススメ。
  4. 4 「コーンスターチの代用にベーキングパウダー使いましたぁ」という人をたまに某レシピサイトのつ○れぽなどで見ますが、全く別物なのでそれは代用品にはできません。
  5. 5 卵も作業の前に冷蔵庫から出しておく。
    冷たいまま使うと、卵を生地に入れたときにバターが冷えて堅くなり混ぜ難いため。
    余った卵白は冷凍できます。泡立ててメレンゲクッキーにも出来ます。
  6. 6 ★印を混ぜ合わせて篩う。篩(ふるい)が無ければザルでも可。粉の塊や異物を除き粉に空気を含ませる。
    篩わないと粉を混ぜる工程で混ぜ難く、混ぜすぎ混ぜムラの原因に。
  7. 7 ◆作業開始◆
    バターをボウルに入れて、クリーム状になるよう、ゴムベラなどでよく混ぜる。
    バターが固くて混ぜられないような状態では室温に戻したとは言えない。
  8. 8 バターのボウルに砂糖(粉砂糖が最適)を半分入れて、すり混ぜる。
    バターと混ざったら、残りの半分を入れて同じように混ぜる。
    もしバターが無塩なら、塩をひとつまみ入れておいて下さい。
  9. 9 カロリー抑制目的で嵩の少ないダイエットシュガーを使うと、生地の出来上がり量が減り焼きあがったクッキー1枚あたりのバター含有量が増え逆にカロリー増大する現象がおきることがある。注意。
  10. 10 「バターを溶かせば楽」と自己判断で溶かさない。
    クッキーの場合、一度でも溶かしてしまったバターなどでは、その素材の性質上、分量が同じであっても風味、香り、食感は確実に劣る。
  11. 11 卵黄を加えて混ぜる。
    「卵黄だともったいないから牛乳でいいよね?」と替えてもいいけど、卵黄のほうが乳化作用のあるレシチンを含んでいるので油(バター)に混ざり易いですよ。
  12. 12 卵黄が混ざったら、6を一気に加える。
    ボウルを回しつつゴムベラをボウルの表面に沿わせて底から生地を掬って上に載せ、それを中央から切る、という動きで動かすと、粉類が混ざっていく。
  13. 13 ここで「粉っぽくて生地が全然まとまらない(泣)」と慌てて分量にかかれていない水分を勝手に足すと、失敗して生地がベチョベチョの仕上がりに。上手く型抜き出来なくなります。
  14. 14 混ぜて生地をひとかたまりにする、ではなく、バターが全体に行き渡るように、小麦粉を生地にまぶしながらゴムベラを使って生地を細かく切り刻み、粉状にする、くらいの感覚でいるとよいかも。
  15. 15 12の混ぜ方を『切るように混ぜる』という。 小麦粉はグルテンを生成してしまうため練ったりこねたりすると粘りが出る。
    クッキーやケーキの仕上がりが堅くなる原因なためそのように混ぜる。
  16. 16 混ぜムラを防ぐためゴムベラに付いた生地や粉も途中で何度か綺麗に剥がして生地に混ぜ込む。
    白い小麦粉が見えなくなり生地が全体的に黄色になったら混ぜるのを止める。混ぜすぎに注意。
  17. 17 生地をラップでぴったり包んでから、少し押しつぶして平たくして冷蔵庫へ。最低でも2時間休ませます。
    (最長3~5日程度。自己責任でお願いします。それ以上は衛生面が心配です)
  18. 18 生地を休ませるのは、出来てしまったグルテンの弾力を弱くする為です。
    休ませないまま焼いてしまうと、生地が伸ばし難かったり、焼き縮みしたり堅くなったりしてしまうからです。
  19. 19 休ませた生地はくっつかないように打ち粉(強力粉)を振った台の上で麺棒(無ければラップの芯にラップを巻いたもの)で薄く(1.5~2.5mmくらいに)のばし、クッキー型で型抜きします。
  20. 20 型抜きクッキーを焼くときは、オーブンを170℃で予熱し、型で抜いた生地をオーブンペーパーを敷いた天板(オーブン付属の金属の平たい板。皿?)に並べて、10~18分焼きます。
  21. 21 この焼き時間は目安です。オーブンの性能、クッキーの大きさ・厚さで変わるので、時間に固執せず自分の目で見て、キツネ色の焼き色が付いたことを確認して判断します。
  22. 22 「トースターしかウチに無いよ」という場合は、天板にアルミホイルとオーブンペーパーを重ねてクッキーを並べ、アルミホイルをふわっと被せて予熱無しで750Wで様子を見ながら3~7分程度。
  23. 23 「抜き型無いよor型抜き面倒」という場合は、生地を休ませる際に筒、というか棒状にしておき、焼くときに薄くスライスして天板に乗せて焼く、という方法でも良い。
  24. 24 ラッピングする場合は、完全に冷めたことを確認してから。
    温かいうちに詰めると湿気ます。
    出来れば食品用の乾燥剤(100円ショップにも売ってる)を一緒に入れます。
  25. 25 この生地はタルト型に敷き込んでタルト台にしたりも出来ます。
    パート・シュクレという種類のタルト生地です。
  26. 26 レシピID:1310005232 アイシングなどでデコレーションも出来ます。(水を混ぜるだけで着色済みのアイシングができる砂糖も100円ショップに売ってます。)
  27. 27 ◆どれくらいもつか◆
    個人的な実験では、乾燥剤を入れ密封した状態で1週間~10日は全く問題なかった。
    2週間では若干味が落ち、3週間ではかなり味が劣化。
    自己責任でお願いします。
  28. 28 ◆敷き込み出来ない◆
    すぐに生地が切れてしまいタルト型に敷き込みにくい場合は、グルテン不足。粉を混ぜ終わった段階でボウルに数回生地を擦り付けて生地が均一になるようにしてみて下さい。

きっかけ

知人がクッキーを作りたいというのでID:1310005172を基に計量し易いようにして製菓知識のない初心者さんでも作れるように詳しく説明。 基本も理論も知らないうちに基本から外れまくったアレンジレシピばかり作るような状態は良くないと思う。

おいしくなるコツ

ごく少量で作る生地なので、ボウルの表面や混ぜる道具に付いた生地は次の工程へ移るたびに綺麗にこそげ落として生地のなかに戻して下さい。 目安として計りを使わない分量も記載しましたが、出来ればデジタルスケールを使って重さで計量して下さい。

  • レシピID:1310005231
  • 公開日:2013/10/20
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レシピへのコメント

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  • コメントに気づくのが遅れ、すみません。

    お役に立てて良かったです。
    ちなみに、参考までにお聞きしたいのですが、原因は何でしたか?

  • chi1855
    chi1855
    2015.02.18 19:00

    ありがとうございます!今までなぜ歯が立たないほど固いクッキーになってしまっていたのか分かりました^^;

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