【管理栄養士監修】脂肪燃焼スープダイエットの効果的な方法&おすすめレシピ
スープに使うトマトや唐辛子・大豆などには脂肪燃焼を助ける栄養素が含まれ、代謝を促すビタミンやミネラル、整腸や便秘対策に役立つ食物繊維も含まれるため、代謝の向上や腸内環境改善も期待できるでしょう。
この記事では、食べ過ぎや食生活が乱れたときのリセットにも役立つ、脂肪燃焼スープダイエットを行う方法とおすすめのレシピを紹介します。
脂肪燃焼スープダイエットのメリット・デメリット
■メリット
豊富な種類の食材を使うため、普段不足しがちな栄養素をバランスよく摂ることができます。野菜からはビタミン類やカリウム・食物繊維、大豆や肉類からはたんぱく質が摂れるため、パンや麺類が中心の栄養バランスが偏った食事になりがちな人におすすめです。また、野菜がたっぷり入った具だくさんなスープは食べ応えがあり、満足感を得やすいのもメリットと言えるでしょう。
■デメリット
脂肪燃焼スープをとったからといって、必ずしも痩せるとは限りません。また、脂肪燃焼スープだけでは糖質やエネルギーが不足する場合もあります。偏った食事制限はリバウンドの原因となって健康を害することもあるので、ダイエット中の食事は栄養バランスに十分に注意し、スケジュールをたててから行いましょう。
脂肪燃焼スープダイエットの1週間スケジュール例
自炊を継続するのが難しかったり、外食が多かったりする方も無理なく続けやすくするために、スープをまとめて作り置きするのもおすすめです。
冷蔵・冷凍どちらで保存する場合も、1食分を保存できる大きさの容器やジッパー付き保存袋に小分けします。冷蔵保存したスープは3日以内に食べ切りましょう。
ここからは、脂肪燃焼スープダイエットに取り組む際の基本的なスケジュールを7日分ご紹介します。毎食のスープに、スケジュールによってたんぱく質や炭水化物をプラスしましょう。肉などを取り入れるときは脂質の摂りすぎを防ぐため、揚げ物のように油を使う調理法ではなく、ゆでたり蒸したりといった調理法がおすすめです。
朝:スープ
昼:スープ
夜:スープ
★お腹が空いたら糖質の低いりんごやグレープフルーツ、ベリー類を食べてOK。
■2日目
朝:スープ
昼:スープ
夜:スープ
★夕食時にゆでたじゃがいも、さつまいもをプラスしてもOK。ただし、味付けはしないでそのままがベスト。
■3日目
朝:スープ
昼:スープ
夜:スープ
★お腹が空いたら糖質の低いりんごやグレープフルーツ、ベリー類、ゆで野菜を食べてOK。ただし、ゆで野菜はいも類は避ける。
■4日目
朝:スープ+バナナ
昼:スープ+バナナ
夜:スープ+バナナ
■5日目
朝:スープ+肉
昼:スープ+肉+トマト
夜:スープ+肉+トマト
★肉は好きなだけ、トマトも食べてOK。
■6日目
朝:スープ+肉
昼:スープ+肉+ゆで野菜
夜:スープ+肉+ゆで野菜
★肉とゆで野菜を好きなだけ食べてOK。ただし、ゆで野菜はいも類は避ける。
■7日目
朝:スープ+玄米ご飯
昼:スープ+玄米ご飯
夜:スープ+玄米ご飯
★毎食、玄米ご飯を好きなだけ食べてOK。
効果的に進めるための注意点と、8日目以降の過ごし方
・アルコールや加糖飲料を避け、水分補給は水やお茶を基本とし、ブラックコーヒーなどは適度に楽しむ
・毎食同じ量のスープを先に食べ、お腹を満たしてからプラスする食材の順に食べる
・間食には小魚やヨーグルトといったエネルギー、カルシウムを補えるものがおすすめ
・たんぱく質の不足を補うため、肉をプラスする日は肉をしっかりと食べる
また、1週間の脂肪燃焼スープダイエットがおわったあと、8日目以降の過ごし方として以下のポイントがあります。
・急に普通の食事に戻すことは避け、徐々に戻していくことを意識する
・カロリーオーバーに気をつけ、糖質やたんぱく質も十分摂り栄養バランスの良い食事 を心がける
・運動も併せて行うと、基礎代謝量をアップさせリバウンドしない体作りが期待できる
デメリットで述べたように、偏った食事制限はリバウンドの可能性や、エネルギー・カルシウム不足による不調を起こす危険性もあります。理想は主食・主菜・副菜のそろったバランスの良い食事であるため、ダイエット終了後はパンやご飯といった主食もしっかりと摂り、健康的な食生活を心がけましょう。
脂肪燃焼スープは夜だけでも大丈夫?
また、食べすぎ・飲みすぎてしまった翌日など胃腸をリセットさせたいときに、夜だけ脂肪燃焼スープを取り入れてみるのも良いでしょう。食事をスープだけで済ませる方法は健康上おすすめできないので、夜だけ脂肪燃焼スープを取り入れる場合にも前述のスケジュールを参考に、栄養 バランスの偏りを補う食材をプラスできるといいですね。
脂肪燃焼スープにおすすめの食材 / 避けるべき食材
【おすすめの食材】
■食物繊維(腸内環境を整える)を含む
・人参
・キャベツ
・ピーマン
・ほうれん草
・小松菜
■硫化アリル(血液をサラサラにする)を含む
・玉ねぎ
・きのこ類
■カリウム(むくみ解消)を含む
・セロリ
・じゃがいも
・さつまいも
・ニラ
・豆腐
■13-oxo-ODA(中性脂肪燃焼作用あり)を含む
・トマト
■クロム(脂肪燃焼作用あり)を含む
・ブロッコリー
【避けるべき食材】
・脂質の多い肉類
→鶏むね肉・鶏ささみ・赤身の豚肉・牛肉など、脂質の少ない肉類がおすすめ
脂肪燃焼スープの作り方 | 基本のおすすめレシピ
<材料(4食分)>※作りやすい分量
・キャベツ 半分~1個
・トマト 3個(または、ホールトマト缶2個)
・人参 1本
・玉ねぎ 1 個
・セロリ 1本
・ピーマン 1~4個
・コンソメ 適量
・塩・こしょう 適量
・水 野菜がひたひたに浸るくらい
<作り方>
(1)野菜を適当な大きさに切って鍋に入れる。
(2)水とコンソメで20~30分煮込む。
(3)具材に火が通ったら、塩・こしょうで味を調える。
基本の材料以外にも、生姜を使うと体を内側から温め脂肪を燃焼させるメリットがあるので取り入れてみましょう。
「生姜を使った脂肪燃焼デトックススープ」のレシピもチェック
トマト・セロリ抜きでもいい?代わりとなる食材とアレンジレシピ
β-カロテン は免疫力の維持に、食物繊維は腸内環境の改善に役立ち、カリウムはむくみ対策としての働きが期待できます。
しかし、苦手な場合はトマト・セロリ抜きでも構いません。代用できる食材は以下のとおりです。
・きのこ類
・ほうれん草
・小松菜
・ブロッコリー
・パプリカ
・こんにゃく(しらたき等)
また、長ねぎ、大根などの野菜でもOKです。長ねぎのアリシンは糖質代謝を促すビタミンB1の吸収 率をアップさせ、大根の酵素は食事に含まれるたんぱく質や糖質の分解を助けます。
ここからは、トマトなしとセロリなしのスープ、それぞれの作り方をご紹介します。
トマトなしのスープの作り方
セロリなしのスープの作り方
コンソメ味やトマト味では飽きてしまうかもしれませんので、最後まで脂肪燃焼スープダイエットを続けるために味変させてみるのも良いでしょう。にんにく、生姜などの香味野菜やカレー粉といったスパイス、味噌やしょう油がおすすめです。カレー味にする場合は、脂肪分が多い市販のルーは使わずカレー粉を使うように注意しましょう。
キムチをいれて、簡単に作れるセロリなしスープもおすすめです。