味の決め手は下ごしらえにあり!野菜の切り方を見直して味ムラなしのおいしい煮物
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2019/12/16 07:00
料理上手
コトコト煮込んでほっこりおいしい「煮物」は家庭料理の定番ですね。
作る機会の多い料理ですが、上手く火が通っていなかったり味にムラがあったり失敗してしまう事も!
そんな時は、下ごしらえの方法を見直してみませんか?まずは基本の野菜の切り方と特徴を再確認してみましょう。
【輪切り】丸い形の食材を円形のまま切ることで、食材の形を活かせる。厚さを変えることで料理に合う調整ができます。
【ぶつ切り】細長いねぎやごぼうなどを、形を気にせず大きめに切ったもの。素材の持つ食感をより味わうことができます。
【いちょう切り】にんじんや大根など円柱形の食材を「いちょう」のような形に切ったもので、輪切りと同様に料理によって厚さを調整できます。
【乱切り】食材に斜めに包丁を入れ、切り口を回しながら面の角度を変えて大きさをそろえながら斜めに切ること。煮物に使用する場合、切断面が多くなるので味が染みやすくなります。
【せん切り】にんじんや大根などを板状にしてから細長く切ること。細長く切りそろえられた見た目が美しく、調味料などが均一に染みやすくなります。
野菜の大きさを揃えたり素材に合った切り方をするだけで、火の通りが良くなり味が染みやすくなります。
下ごしらえの方法をもう一度見直して、失敗しらずのおいしい煮物を作ってくださいね。
(テキスト:西島 槙)
【輪切り】豆板醤で蓮根のピリ辛煮物
蓮根を輪切りにしてから水にさらすことと、茹でる時に酢を入れることで蓮根の変色を防ぎます。ピリ辛味なのでご飯のおともや、お酒のつまみなどにも◎
【ぶつ切り】大きめに切って歯ごたえ抜群!ごぼうの甘辛煮
ごぼう単品の煮物ですが、かなり大きめに切っているので食べ応えがあります。お弁当のおかずにもぴったり!あと一品欲しい時にぜひお試しくださいね。
【いちょう切り】やっぱりホッとする味♪大根の煮物
煮物の定番「大根」をいちょう切りにし調味料を入れて煮込む、シンプルでほっこりおいしい煮物です。出来上がってから一度冷ますことで、味がより一層しみておいしい大根に仕上がります!
【乱切り】シンプルでおいしいにんじんの煮物
乱切りにすることで、切り口が斜めになり切断面が多くなるので味が染みやすくなります。シンプルな味付けで素材の味を活かした仕上がりなので、おせち料理などにも!
【せん切り】優しい甘みでほっこり♪切り干し大根の煮物
優しい甘さがじゅわっと染みた切り干し大根は、家庭料理の人気メニューのひとつですね!切り干し大根に合わせて、にんじんを千切りにすることで味なじみ良く仕上がります。
この記事の作者
西島 槙 さん
フードコーディネーター
建築インテリア系専門学校卒業後、インテリアコーディネーター等を経験。
自身が体調を崩した経験より食の大切さを改めて見つめ直し、フードコーディネーターを取得。一児の母として育児をしながら、レシピ開発やコラム執筆などを通じて食の楽しさを発信している。