バレンシア語でフライパンを意味する「パエリア」。米どころとして知られるスペイン東部バレンシア地方発祥の料理で、その人気から「パエリア」の名は世界的に知られています。両側に取っ手のある丸い平底のパエリア鍋にお好みにあわせて、鶏肉やウサギ、魚介類などの具材を入れて、炊き上げます。鍋の底にソカラと呼ばれるお焦げができるくらいが、バレンシアではちょうどよい炊き上げ方だといわれています。近頃までは、オレンジの果樹園で働く農民たちが、オレンジの木の下でパエリアを昼食として調理する姿が頻繁に見かけられたといいます。屋外で薪を使って炊いたパエリアだけが真のパエリアだとする意見もあるくらいです。デザートにはこれまた名産のバレンシアオレンジがお口をすっきりさせてくれます。 レシピを見る >
バレンシアといえばオレンジ。フレッシュジュースをスパークリングワインで割ると、アグア・デ・バレンシア(バレンシアの水)という人気の飲み物に早変わりします。最近はバレンシア産のカバも人気!
D.O.ウティエル・レケーナの国有品種のぶどう、「ボバル」をブレンドして作ったロゼワインはパエリアにぴったりです。
スペインの二大都市であるマドリッドからもバルセロナからも同等の距離に位置していて、アクセスのよいバレンシア。芸術、科学、そして自然を実際に目で見て楽しみ、理解してもらおうと建てられた「芸術科学都市」は生物の骨格を思わせるデザインで周囲に張り巡らされた水が神秘的な美しさを演出し、湖の中にいるような錯覚を覚えます。ヨーロッパ最大級の規模を誇る現代建築内では、プラネタリウムやアクアリウムの上映が行われたり、文化イベントが一年を通じで目白押しで、商業旅行にも人気です。陶器や家具、家庭用に用いられる天然繊維、ガラス工芸、コルク製品、扇子などを見に、多くの人が訪れます。明け方まで営業するディスコやクラブも数多くあり、ショッピングも楽しめます。