ガリシアのお祭りには欠かせないといわれる「プルポ・ア・ラ・ガジェガ(タコのガリシア風)」。じゃがいもや玉ねぎを一緒に合わせる場合もありますが、タコのみの場合も多く、オリーブオイル、ピメントン(パプリカパウダー)で味付けされたお手軽料理です。
美味しく調理する秘訣は、プリっと柔らかくタコを茹で上げること。ガリシア人は、茹でる前に全体を重いもので叩いたり、一度冷凍することによって、タコの筋肉を柔らかくしてから茹で上げます。カルパッチョのように薄く切らず、少し厚めにカットし、素材を生かした味わいを楽しみます。
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ワイン抜きに、ガリシアの食文化は語れません。アルバリーニョ種を使ったリアス・バイシャスの高貴な白ワインは、"海のワイン"とも呼ばれ魚介類にぴったりです。また、リベイロ、バルデオラス、モンテレイ、リベイラ・サクラなど多くの原産地呼称ワインが集まっています。
ワインリストを見る >サンティアゴ・デ・コンポステーラは、エルサレム、バチカンと並ぶキリスト教三大巡礼地サンティアゴ巡礼の道の終着点で、世界遺産にも登録されています(三大巡礼地で、実際に巡礼地まで歩くという習慣が残っているのはサンティアゴだけです)。9世紀に「聖ヤコブ」の墓が発見されて以来、聖人の墓を拝むために、毎年、各国からキリスト教巡礼者が押し寄せます。
道沿いには専用宿泊所が整備され、巡礼者は足を水で清め、旅の疲れを癒します。長い巡礼を続けることは、人々にとって信仰と向き合う貴重な時間となっています。
大聖堂の5km手前にある「モンテ・デル・ゴソ(歓喜の丘)」。巡礼者はここで初めて美しい聖地の姿を眼にします。そして「栄光の門」と呼ばれた入り口に向かうと、幾千万もの巡礼者がもたれるように祈りを捧げてきた柱があります。この柱の手のくぼみのあとが、長い歴史を物語っています。