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どうやって作られるの?おいしい「母乳」と食事の関係

39,509view 2016/09/04 17:00 ママ・プレママ部
どうやって作られるの?おいしい「母乳」と食事の関係
母乳はどうやって作られるのか?

母乳は赤ちゃんにとって初めての食事です。そんな母乳はどうやって作られるのでしょうか?

母乳はママの血液から作られます。妊娠することでエストロゲンが増加し、乳腺が発達します。赤ちゃんが乳頭を吸って刺激することで脳に「母乳を作って」という指令が出され、ママの血液が乳腺で母乳に作り替えられて赤ちゃんの元に届きます。また、産後はプロラクチンというホルモンが活性化されることで母乳の生成も増加します。「赤ちゃんに吸ってもらう」ことが母乳作りには大切なんです。

母乳と食事の関係

ママ自身、食事によって血液がサラサラになったりドロドロになったりと変化しますよね。それと関係して母乳にも変化が起こります。ママの食べたものによって母乳の味や濃度は変わると言われています。赤ちゃんがおいしいと思うのは、少し青みがかった白色をしているさらっとした母乳です。あっさりとした甘味のものが好まれやすいです。

反対に、ドロドロとしている母乳や、しょっぱさがあるものは飲むのを嫌がることもあります。辛い料理と母乳の関係についてはこちらの記事でご紹介します。食事の影響や赤ちゃんの好みは個人差もあるので、ぜひ自分でも母乳を味見して変化を感じてみましょう。

栄養のある母乳にするためには

では、食事で何を気を付ければいいのか気になりますよね。母乳の量や質に影響するのは「脂肪」と言われています。脂肪分を多く摂取すると母乳の分泌が早く起こるため、詰まりやすくなったり、乳腺炎の原因にもなりやすいです。脂肪だけでなく糖分の多いお菓子類、刺激の強いとうがらしやスパイスにも注意が必要です!

赤ちゃんが好む栄養のある母乳にするためには、栄養バランスの摂れた食事が最適です。母乳には、エネルギー、水分、タンパク質、脂質、糖質、カルシウム、鉄分、ビタミンなど体を作るために必要な栄養素がたくさん含まれています。これらを補うためには偏った食事ではいけません。オススメは「和食」です。身近な食事ではありますが、魚介類や穀物、野菜などしっかりと摂って欲しい食材をバランスよく摂れる食事なんです。

あれもこれも我慢!となるとストレスになってしまうので、母乳の状態を見ながら食べるのはOKですよ。授乳中は赤ちゃんがママと同じものを食べているという気持ちになって食事を選んでみてくださいね。

(テキスト: 上野 知佐)

この記事の作者

上野 知佐 さん
上野 知佐

管理栄養士・幼児食アドバイザー
1988年生まれ。昭和女子大学生活科学部生活科学科管理栄養士専攻卒業。
社員食堂での勤務を経て、特定保健指導、妊婦さんや産後ママ向けのダイエット指導を行う。現在は、自身の妊娠を機に妊婦さん向けレシピや離乳食、幼児食、母乳育児ママ向けレシピをブログにて発信中。

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